異世界を電マだけで生き抜く!! モバMAN DIGITAL COMICS
潔さすら感じるおバカさ
異世界を電マだけで生き抜く!! モバMAN DIGITAL COMICS サイトウミチ
六文銭
六文銭
まずタイトルを声にだして欲しい。 「異世界を電マだけで生き抜く!!」 電マ?思わず2度見した。そう電マである。 書影の男がもっているの竹刀か?とおもったら、電マである。 あー、なるほど、いつも攻めまくっている電子オリジナルの新興出版社かなと思い、出版社をみたら 小 学 館  である。コロコロコミックとか、ドラえもんとかの小学館だ。 ここまでくるとドラえもんですら、電マの隠喩じゃないかとさえ思えてしまうから不思議。 昨今、異世界系が勃興し、猫も杓子もとりあえず異世界やっとけみたいなノリに、出版界のエリート小学館がついにキレたんだろう。 そう思うことにして読んだ。 内容は、もう、最高のバカさ加減だ。 伝説の武器デン・マー(電マ)をもって世界を救うヒーローとして、主人公は転生する。 ちなみに、現実世界での死因は、MM(マジックミラー号)に轢かれてだ。 エロ×異世界 も それなりにあるが、 本作は、ここに「おバカ」が加わって、もはや笑いしかない。 クッコロ王国とかヤリモク村とか徹頭徹尾、その手の名称ですすめていて、ここまで突き抜けるとおバカも笑いになる。 逆に、昨今の異世界ブームをディスっているとすら感じる。 人前で公言とおすすめすることはできないが、 下ネタ大好きな御仁には一読して欲しい作品です。 ちなみに、私は小3レベルの沸点なので大爆笑でした。
下のほうの兄さん
ふたなりだけど百合じゃないなら無問題! #1巻応援
下のほうの兄さん 安永航一郎
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
「ふたなり」は百合にとって、最大の禁忌の一つ。それ故にこの作品を試し読みした百合好きは、嫌悪の眼差しを向けるかもしれません。 また、そういう禁忌を超えた、新たな百合(?)が待っているのかも、という期待も、ラストに軽く打ち砕かれます。 そう、この作品は、百合ではありません! ……だとしたら、ふたなりでも問題なしですね!物凄く生々しくお下品な下ネタギャグを、心置きなく堪能していただきたい。 (補足すると、百合的な部分はネタとして笑いに昇華されていくので、百合ギャグ作品として捉えても全然アリだと思います。百合と捉えるかどうかは読む人次第という事で、ひとつ) とてつもなく古い一族の男系継承を守るため、亡き兄のイチモツを移植された女子高生と、彼女の為にあたふたする親友のお話……もうこの時点でどうかしている……。 ふたなりの秘密も命を狙われる危険も、とにかくあっけらかんと描き、イチモツのグロさも「グロい、グロいよ!」とギャアギャア笑いにしてしまいます。これが可笑しいんだ……。 女子高生の言葉と共に動くイチモツが、段々可愛く思えて来ます。横山まさみち先生のオットセイを思わせる、生きているみたいな?イチモツ表現は、意外とBL読者に親和性が高いかもしれません。あとは『寄生獣』が好きな方とか。
ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。
これは哲学ではなく人生の指南書
ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。 荒木宰 杉基イクラ 原田まりる
sogor25
sogor25
ニーチェを始め様々な哲学者が現代に現界し、ごくごく一般的な女子高生であるアリサに哲学の教えを伝授していくという、あらすじだけを書くとかなり突飛な設定の作品のように見えるかもしれません。しかしながら実際に読んでみると、聞き手を普通の女子高生にすることで説明自体もかなり噛み砕かれて解りやすく配慮されており、かつ誰もが生きてて普通に体験する人間関係や自我の悩みに対してアプローチをするので話がすんなり入ってきます。 そして様々な教えを説いた後、最終的にはその教えを押し付けるのではなく、哲学の教えをどのように人生に活かしていくか、アリサを通して読者に優しく問いかけるような構成になっています。つまり、哲学の教えはあくまで道標であり、道標があることを知った上で自らの進む道を自分自身で決めてほしい、この作品はそのように問いかけているように感じました。 読むと思考が整理されて自分の人生に対して前向きになれる、不思議な感覚を味わえる作品。きっとこの作品は単なる哲学ではなく、哲学の教えに沿った人生の指南書になってくれるはずです。 上中下、全3巻読了