コミックバンチKaiの感想・レビュー44件受験の歪んだ現実に目を逸らしてはいけない。教育虐待 ―子供を壊す「教育熱心」な親たち 鈴木マサカズ 石井光太 ワダユウキ干し芋1巻読了。 ケース1の貴美が本当に可哀想。 母親自体も、塾に煽られ、父親に罵倒され、周りからの圧力によって、心が病んでいるのではないかと心配になってしまう。 自分の子供をどうしたいのか、子供の精神状態を理解せず、勉強のみ強制的に勧めてもいい結果は出ない事は分かっているのに。 そこにさえ、気づかないくらい大変な受験って、今後の日本は、これで大丈夫なのか? そして、兄も酷い。 それを見ぬふりをしている母も許せない。 こんな歪んだ家庭から一刻も早く貴美を解放してあげたい。童心を持った魔王の田舎暮らし。ユルさが絶妙。ポンコツ魔王の田舎暮らし 渡邉ポポstarstarstarstarstarさいろくすばらしいユルさ。 かつ、一寸も疑うことがないぐらい平和である。 せいぜい陽キャの侵略によるコミュ障たちのメンタルを少し心配するシーンがたまにある、ぐらい。 作者の趣味であったりが盛り込まれているところもとても良いし、ネクターとか魔界村とか自販機とか文明との初遭遇もよい塩梅でバンチはこういうバランス調整巧いよなぁと関心する。 そしてなにより、絵が下手なようでめっちゃ上手い。最初の方はデフォルメもしきれてなくて描き込みも抜け感が少なめでただ上手かったりするので逆にぎこちなさが少しあるぐらい、めっちゃ上手い。 ドラゴンあたりからは抜くところが上手くなってきていると感じられて、すばらしく愛着がわく見た目のキャラクターたちの魅力に磨きがかかる。 あと魔王が普通に一番可愛い。 今後もずっと続いて欲しい作品の一つ。20巻くらいまで死役所 あずみきしstarstarstarstarstar_borderパイナップル冤罪で死に追いやった本当の犯人を見つける…という本筋がありながら、死んだ人が手続を行う役所「死役所」に勤める主人公と死んだ人達の生い立ちを、1話〜数話完結型で描く。 読みやすい◎面白い。 「相棒」のような最後残る感じが嫌いじゃなければ、オススメ。これはどうみても、おひとりさまだからできるゴージャスホテルライフおひとりさまホテル マキヒロチ まろ まろ まろstarstarstarstarstar_borderゆゆゆそう、高級ホテルも一人なら、がんばれば手が届きそうな値段のときがあるんだよね。 若い頃、泊まってみたい!と予約サイトをウキウキ眺めていた時期がある。 遠すぎて泊まれない、せっかく上京しても仕事が忙しくて深夜にたどり着いて寝て起きるだけになってしまうから、泊まるのがもったいない。 そんなことを考えて実行しなかったら、泊まる機会もなくなってしまった。 本作に登場するのは、ホテルを仕事にするほど好きで、一人でどんどん泊まっていく人たち。 そして、ホテルに泊まっては用意された空間を我が家のように満喫して過ごす。すごい。 私は旅先だと時間がもったいなくて、そんな贅沢な真似ができない。一泊二泊と言わず、もっとゆとりのある旅を選べたら、ゆっくりと過ごせるんだろうか。 登場人物たちが、満たされているようで、足りない感じがあるのは『おひとりさま』の演出だからかと思いきや、恋人がいる人の悩みも描かれていて、生きていたら悩みはあるよねと腑に落ちた。 悩みや不満は尽きないから、好きなことで薄めたい。 笑えて癒されて少し泣けるスローライフ魔王 #1巻応援ポンコツ魔王の田舎暮らし 渡邉ポポstarstarstarstarstar_border兎来栄寿『埼玉の女子高生ってどう思いますか?』の渡邉ポポさん最新作です。今作も推せます。 最強にして最凶でありながら、その性格は圧倒的に陰キャでコミュ障というアンバランスな魔王が本作の主人公。 ″骨″との闘いに疲れて 「知っているか 魔王は逃げられる」 とばかりに魔界から人間界の田舎に逃げてきた彼女が、奇妙な新生活を送っていくゆるいコメディとなっています。 話しかけられることを極端に忌み嫌い、無人販売所や自販機を見ては人間界とは何とコミュ障に優しい住みやすい世界かと感激する魔王が憎めず楽しいです。 個人的に特に好きなのは、ゆるさ極まったドラゴンちゃんたち。ヴィジュアルからしてとてもかわいくて大好きですが、いろいろな仕草もまたかわいい。ぬいぐるみなどがもしあったら欲しいレベルです。 渡邉ポポさんの描くかわいいキャラと田舎の風景とゆるい空気を纏ったギャグが合わさった心地よさときたらないのですが、本作はそれだけでは終わりません。エピソードによっては少し切なくなるところもまた味わいのひとつ。普段のゆるさとのギャップもあって堪りません。 『よつばと!』と『ぼっち・ざ・ろっく!』と『葬送のフリーレン』の要素を併せ持つ作品、というと売れ線感がある気がしてきますね。こんなカフェがあったら確実に常連になれる鹿楓堂よついろ日和 清水ユウstarstarstarstarstarmotomi※ネタバレを含むクチコミです。平安ホームズ応天の門 灰原薬starstarstarstarstar_borderママ子武人で色男の業平と頭脳明晰な少年の道真という「相棒」コンビ的な関係で話が進んでいく。 やっとの思いで真相にたどり着いても、藤原氏を始めとする貴族の圧力で潰される。 内容的にも絵もきれいで、平安の豆知識や謎を解いていく感じが大人でも楽しめる。 科学捜査なんてものがない魑魅魍魎が跋扈する時代に理詰めでどう切り込んでいくのか史実と比べても面白そうです。 短編が続いていく展開で読みやすい死役所 あずみきしstarstarstarstar_borderstar_bordermotomiもし本当に死役所があったらちょっとだけいいかもと思う反面、やっぱり怖いなぁ。と思いました。 いくつか印象的だったお話は、「働きたくない」「石間さん」「男やもめ」「シ村さんの過去」「あしたのわたし」です。読んでいて、腹が立ったり、無念だったり、ホッとしたり、いろいろ考られました。登場人物の感情や表情がリアルさがあるので、自分もいつか通る道として、自分の人生を振り返り考られる漫画です。自由で豪華なおひとりさま時間おひとりさまホテル マキヒロチ まろ まろ まろstarstarstarstar_borderstar_borderNanoめっっっっちゃくちゃいいな…やりたい…!!!自分の家じゃないところに泊まって過ごすだけでも非日常感があるのに、高級ホテルにルームサービスなんて…しかも一人だし好きなように思う存分過ごせるなんて…最高過ぎる。幸せでしかない。やばい今すぐどっかに泊まりたくなってきた。 高級となると私にとっては月一でも難しいけど、すっごく贅沢で素敵だなと思います。漫画自体も主人公史香のモノローグが多くて読みやすいんだけど、背景やホテルの描き込みが細かくてリアルで読んでて楽しい。それだけでなく、史香自身の人間関係の話とかも合間に入ってて面白いです。2巻早く読みたい!斬新なタイトルに惹かれて、、死役所 あずみきしstarstarstarstar_borderstar_borderこめつぶ※ネタバレを含むクチコミです。 非日常と楽しむおひとりさまホテル マキヒロチ まろ まろ まろママ子最初っから高級ホテル、おひとり様だからできる贅沢ですね。 仕事の行き詰まりや恋人との不和、結婚適齢期と言われ人生の選択を迫られたり そんな日常の家族、友人、仕事離れて、「ホテル」を思う存分楽しむ。 お風呂も食事も景色も時間と空間すべてを自分のために使うこと、リフレッシュにも考え直すいい時間にもなっていたりして。 どのホテルも素敵でとまってみたいと思うけど、時間もお金もないのでこちらを読んで満たされたいと思います。「おひとりさまホテル」感想おひとりさまホテル マキヒロチ まろ まろ まろニーナこの漫画を読みながら無性に一人旅がしたくなった。仲間や大切な人と泊まるのはもちろん楽しいけれど、静かに一人を堪能する夜があってもイイだろう。そんな贅沢なひと時を過ごしてみたくなった。亡くなった人にしか分からない世界死役所 あずみきしstarstarstarstarstar_borderママ子亡くなった人はどうなるのか?未知の世界観に引き込まれます。死役所は現実世界の様に少し手続きが複雑です。子供も手続きする所は「御役所仕事」を表現されていると思いました。描写はグロテスクな所がありますがまた読みたいと思いました。 今後の参考に・・・。おひとりさまホテル マキヒロチ まろ まろ まろstarstarstarstarstar干し芋かなりの贅沢だと、感じてしまう私は、まだまだおひとり様を優雅に過ごすことができない一般市民です。 でも、このマンガを読んで、ここに泊まりたいっていうホテルを見つけてご褒美に家族と行きたいと思った。 1巻で気になったホテルは、『佐原商家町ホテルNIPPONIA』。 一棟貸なんて贅沢だし、お風呂も2種類貸切だし、いつか行きたい!! ただ、千葉は日帰りしそう・・・。とらえ方を変えれば愛国者の集まり売国機関 品佳直 カルロ・ゼンstarstarstarstar_borderstar_borderママ子最初のほうは、説明が多く文字の量でぺーじが進みませんでした。 オペラ座と名があるのに、国民から「売国機関」と呼ばれる彼ら。 平和ボケした日本にいるので現実味がないと思って居ましたが、昨今の世界情勢でこういった方がたはどの地域にもどの国にもいるんだろうなと少し寒気もします。 隊内での会話の内容が、ブラックユーモアであふれていて軍人さんであっても脳筋でなく回転が早い方たちがそろっているのがうかがえました。 仲間思いのところのある少佐、美しいです。自分の子供には絶対になってほしくない「子供を殺してください」という親たち 鈴木マサカズ 押川剛starstarstarstar_borderstar_bordermotomi児童虐待ならよくありますが、引きこもりの子供が家で暴力を振るう。 母親を洗脳して身の回りの世話をさせる、、、そんな話があります。 親達は必死で育てて来たつもりが、子供から下僕の様な扱いとか、切なかったです。 何かあった時に向き合える家族になれるだろうか、いろいろ考させられました。 恐竜と現代。今も昔も変わらぬこともある。ディノサン 木下いたる 藤原慎一Pom 恐竜が現代を生きている!そして全く違和感を感じない。むしろ、この子の目が可愛い。など思い愛おしさまで感じます。 動物園ならぬ恐竜園が現代にあることを想像して読むと、興奮し感動しました。 人間とちがって喋れない恐竜に向き合う、すずめ達の奮闘ぶりがすごく丁寧に、そして心理描写も細かく描かれているし読めば読むほど、本当に恐竜園が存在しているかの様に世界に入れて、とても面白かったです。これは…羨ましいおひとりさまホテル マキヒロチ まろ まろ まろ名無し最近女性一人でホテルに泊まったり県外に旅行されてるyoutubeを見漁ってる者です。 最初っからホテルオークラ!?? 金にモノ言わせてるんじゃないよお〜! ただの僻みです、ええ。 羨ましいです。ホテルオークラで飲み食いして朝から風呂入れるの。 取材費になっちゃうんだろうな〜〜…いいな〜少女の数奇な運命と、"ならずもの"たちの複雑な人間模様 #1巻応援ならずもの恋慕 やまだはるかsogor25主人公の17歳の少女・迫田つむぎは、死んだ母親の作っていた1000万円もの借金を背負わされ、高校にも通わずにバイトで食い繋ぐ日々を過ごしていました。 そんな彼女の唯一の癒しとなっていたのが、彼女が思いを寄せる隣人・白樫善の存在。 しかし実は彼の正体はつむぎを見守るために派遣された神波組というヤクザの幹部でした というのもつむぎの母親は神波組の組長の愛人で、つむぎは組長の唯一の血の繋がりのある子どもだったのです。 その組長もすでに亡くなっており、つむぎは組長代理だという男から、会ったこともない組の若頭と結婚してほしいと頼まれてしまいます。 この作品は、その若頭との結婚を承諾することで、神波組の人間として善のそばにいることを望んだつむぎと、 つむぎの幸せを純粋に願いながらも、ただの親愛以上の異常な執着を見せる善、 そして後に現れるつむぎの結婚相手となる若頭・内海武虎などの登場人物が紡ぐ、複雑な人間模様を描いていくラブロマンスです。 1巻まで読了 優しくてあたたかい和風喫茶のお話鹿楓堂よついろ日和 清水ユウ野愛格式高い老舗和菓子屋さんの本格ヒューマンドラマだと思い込んでいたのですが、ドラマのキャストを見て「もしかして読みやすいやつでは」と気づきました。気づけてよかった。読んでよかった。 優しくて穏やかで、美味しいお茶とお食事があって、どんな時も寄り添ってくれるような鹿楓堂に心癒されます。 スイ、ときたか、ぐれ、つばき4人それぞれのキャラクターもよいです。全員キラキラのイケメンだけど、かっこいい!素敵!というよりあったかい人たちだなあ……という魅力があります。 病める時も健やかな時もいつでも読みたくなる作品でした。読んでみてよかった。素敵な夫婦の日常漫画僕の妻は発達障害 ナナトエリ 亀山聡野愛発達障害について学ぶ作品というより、微笑ましい夫婦の日常作品です。 漫画家のアシスタントの夫・悟の視点で、発達障害を抱える妻・知花との日々が描かれています。 頭の回転が速くお喋りが大好き。子どもみたいに感情表現が豊かでパワフル。 悟さんはそれらを発達障害の特性と片付けるのではなく、知花さんの面白いところ可愛いところとして受け止めています。 お互いを受け入れあって尊敬しあっているのが素敵で、こんな夫婦になりたいなあと憧れます。 「○○だからこうするといい」なんてものはなく、その人自体を理解しようとすることが一番大切だと改めて実感できました。 可愛らしい夫婦の日常に心があたたまるので、気軽に読んでみてほしいです。あの恐竜を飼育する!?新たなお仕事系漫画#1巻応援ディノサン 木下いたる 藤原慎一カワセミ㌠ざっくり説明すると恐竜が絶滅しておらずその恐竜を繁殖させ動物園のごとく飼育しその恐竜達相手に日々奮闘する飼育員の日常を描いたお仕事系漫画であります ですが魚や普通の動物を飼育する物語とは一線を画す内容やストーリーとなっており恐竜の生態や特徴が現代社会の風景や情勢と見事に調和しあたかも本当に恐竜を飼育する施設が存在するのでは?と思わせたディノサンの世界観に魅了されましたね 知らないだけで、自分の周りにも、いるかも?!「子供を殺してください」という親たち 鈴木マサカズ 押川剛starstarstarstarstar干し芋このままだと、親子共々不幸になる。 命の危険を感じて、最後の最後に辿り着く『トキワ精神保健事務所』の押川のところ。 周りの目を気にしすぎで、壊れた家族関係をひた隠しにして生活している家族の命を繋ぐ。 病院できちんとした治療を受けていない精神疾患を患っている子供たちをどのように社会復帰させるのか・・・。 今まで、知らなかったたくさんの事をこの本で教えてもらった。 ノンフィクション漫画、恐るべし。タイトルに偽りなし「子供を殺してください」という親たち 鈴木マサカズ 押川剛六文銭親と子の関係。 血は水よりも濃いといわれる家族の関係ですが、家族である前に一人の人間なんだということを痛感させられる作品でした。 精神疾患が原因で手に負えなくなった子供を、親としてどこまでサポートできるのだろうか? 自分だったらどうするだろうか?と自然と考えさせられてしまいました。 主人公=原作者でもあり、おそらくノンフィクション(フィクションだとしても、限りなく実体験に近い)だろうと思います。 それゆえに、全てが漫画的にハッピーエンドで終わるかというそうでもないし、どちらかというと主人公の押川は、そうした精神疾患のある子どもを医療につなげるまでを生業としているので、そこで終わることが多い。 というか、その後どうなったかまでは言及している話は、むしろ少ない。 言い換えれば、社会復帰のスタート地点に立たせるまでで、そこからは本人なり家族なりに委ねている。 スタート地点に立つことすら難しい人たちなので大きな一歩であることは変わりないが、それが安易に幸せにつながるわけではないし、現実はむしろ地獄かもしれない。 だからこそ一層、彼ら彼女らのその後を想像してしまって、この点が本作の魅力だなと思う。 日曜14時からやっている「ノンフィクション」というドキュメンタリーが好きな人はハマると思います。 自分たちの知らないところで、現実にはこういう世界があることを突きつけられる作品でした。<<12>>
1巻読了。 ケース1の貴美が本当に可哀想。 母親自体も、塾に煽られ、父親に罵倒され、周りからの圧力によって、心が病んでいるのではないかと心配になってしまう。 自分の子供をどうしたいのか、子供の精神状態を理解せず、勉強のみ強制的に勧めてもいい結果は出ない事は分かっているのに。 そこにさえ、気づかないくらい大変な受験って、今後の日本は、これで大丈夫なのか? そして、兄も酷い。 それを見ぬふりをしている母も許せない。 こんな歪んだ家庭から一刻も早く貴美を解放してあげたい。