【イラスト付き】ロンドンの一角にあるティー・ルーム『アップルブロッサム』は、魔物を狩る人ならざる一族の者たちが人間界を行き来するための不思議な通り道。日本からやって来た天涯孤独のエリヤは、このティー・ルームのオーナーで黒猫に変化するマギウスに拾われて『アップルブロッサム』で働くことに。ハーブを調合する天性のセンスと”神のさじ加減”と呼ばれる特別な力を持つエリヤが淹れるハーブティーは、疲れた一族の者たちを癒やしていった。温かな居場所を与えてくれたマギウスに感謝し、淡い気持ちを抱き始めるエリヤだが、実はオーナーは仮初めの姿で、真のマギウスは手の届かない存在で――?電子限定書き下ろしSSを収録!!
【イラスト付き】 平凡なサラリーマンの秦野蛍は、母を亡くしたことがきっかけで父とは疎遠なまま祖父と暮らしていたが、その祖父も亡くしてしまった。かつて祖父は、怪我をあっというまに治したり竜人の出てくる昔話をしてくれたりと不思議な人だったが、蛍はそんな祖父が大好きだった。そんなある日、いつも蛍にちょっかいをかけてくる寺内から社内で襲われつい祖父の形見であるペンダントを握りしめて助けてと祈ってしまう。すると、突然光があふれ出し、オリエンタルな雰囲気の美形すぎる男が現れる。グレンと名乗るその男は、蛍の願いによって異世界から飛んできたといい、さらには祖父の親友だとも言い出して――!?
【イラスト付き】ここは新宿・歌舞伎町にある世界悪魔協会 東京事務所。悪魔たちの使命は、人間を堕落させて構成員を増やすことだ。ところが新入りの友也は、淫魔なのに誘惑術をろくに使えないため、毎月の堕落ノルマがまったく達成できない。「このままでは悪魔資格を剥奪されちゃう…。一発逆転するには、最も危険な手段”聖職者の精液で子を孕み、この世にたくさんの悪をばら撒く”しかない――!」そう覚悟して獲物探しに出かけた友也は、街はずれの教会で穏やかそうな美貌の神父・氷川に目を付けたけれど…!?
【イラスト付き】天涯孤独で施設育ちのサラリーマンの須東珪は、子供の頃からずっと同じ夢を見続けてきている。その夢の中ではいつも同じ大切な幼馴染みが寄り添ってくれていた。今日も同じ夢を見て目覚め、一日会社で働いて帰る何気ない一日だったが、帰り道に突然ヴィルフリートと名乗る、黒髪碧眼の美形な男が現れ、異世界へと連れていかれてしまう。その世界で珪は行方不明となっていた鍵と呼ばれる存在で、次期国王・ヴィルフリートの妃になるのだと告げられる。しかし、状況が飲み込めない珪はそれを断固として拒否するが、過去に結婚すると約束していると知らされて…。
【イラスト付き】マクベルダ王国の第四皇子・アーシャは天真爛漫で好奇心が強く、成人したあかつきには父や兄の力になるため日々勉学に勤しんでいた。しかし、成人の儀を一ヶ月後に控えた日、国王である父が急な病に倒れてしまう。マクベルダ王国では、古から天上の国・リリスに住む獅子神に感謝の意を込めて王族から花嫁を差し出す習わしがあるらしい。アーシャは父と国を救うため、獅子神・ウィシュロスの元へ嫁ぐことを決める。美しく優雅なウィシュロスに次第に心惹かれていくアーシャだが、自分以外にも彼に愛された過去の花嫁の存在が気になり始め──?
【イラスト付き】オメガであることをひた隠しにしてアルファに偽装し、名門男子校の教師となった早川拓生は、実直な勤務態度を買われこの春から三年生のアルティメット・クラスの担任に就くことに。大学受験を控えた一番の進学クラスであるクラスを任されひたむきに努力を重ねる早川だったが、悩みの種が一つあった。つねにクラスの中でトップグループに入る成績のアルファ・中臣修哉が、テストを白紙で出すようになったからだ。中臣を呼び出し、理由を尋ねる早川だったが、「いい成績を取らせたいなら、先生、俺のペットになってください」と強引に犯されてしまい…。
繊細な美貌を持つ高遠奏音は十六歳の冬に事故に遭い、意識を取り戻さないまま、九年間眠り続けていた。奇跡的に目が覚めた時には、奏音の知る世界は姿を変えてしまっていた。家も身寄りもなくしたなか、唯一そばにいてくれたのは、高校時代の親友であり今は医者となった東堂神威。かつての面影以上に、逞しい肉体と端正な容貌の持ち主となっていた姿に戸惑いながらも、奏音は彼に請われ東堂の元で暮らすことになる。だがその夜、自由にならない肢体を隅々まで暴かれたことに驚愕した奏音は、東堂から「すべてを俺に世話されることに慣れろ」と肉欲を伴う愛を囁かれ――。 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
月の旋律、暁の風
奴隷として異文化の国へと売られてしまった、美しい金髪に整った顔立ちのルカは逃げ出して路地に迷い込んだところを、ある老人に匿われることに。翌日には老人の姿はなかったが、かわりにいたのは艶やかな黒髪と銀色に煌めく瞳を持つ信じられないほどに美しい男・シャハルだった。行くところをなくしたルカは、彼の手伝いをして過ごしていたが、徐々にシャハルの存在に癒され、心惹かれていく。実はシャハルはかつてある理由から老人に姿を変えられ地下に閉じ込められてしまった魔神で、そこから解き放たれるにはルカの願いを三つ叶えなければならなかった。しかし心優しいルカにはシャハルと共に過ごしたいという願いしか存在せず…。 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
"フィオーレ″の希少種であるオルティシアは、「西の街」を訪れた最高執政官・ジンと出会う。"フィオーレ″は花の種から生まれた異種族で、生きた宝石として「西の街」では珍重されており、王や貴族の鑑賞品として愛でられていた。その中で最も美しいと称されるオルティシアは、感情を表すのが苦手で、宴の席でうまくジンをもてなすことができなかった。しかし、ジンの優しい人柄に惹かれ、彼の帰国後も想いを募らせ続けた。そんな時、使節団のひとりとしてジンがいる「月の都」へ向かうことに。再びジンに会えると喜ぶオルティシアだったが、再会したジンに「『月の都』ではフィオーレの存在は認められていない」と冷たく言い放たれて…? 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
「太古の島」を二分する弦月国と焔弓国。この地はかつて、古の精霊族が棲む島だった――。弦月大公国の第三公子である珠狼は、焔弓国に占拠された水晶鉱山を奪還するため、従者たちを従え国境に向かっていた。その道中、足に矢傷を負ったレイルと名乗る青年に出会う。共に旅をするにつれ、珠狼は無垢な笑顔を見せながらも、どこか危うげで儚さを纏うレイルに心奪われていく。しかし、公子として個人の感情に溺れるべきではないと、珠狼はその想いを必死に抑え込むが、焔弓軍に急襲された際、レイルの隠された秘密が明らかになり――? 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
――ここは、魔族が暮らす悪魔界。上級悪魔に執事として仕えることを生業とする黒猫族・イヴリンは、今日もご主人さまのお世話に明け暮れています。それは、ご主人さまのアルヴィンが、上級悪魔とは名ばかりの落ちこぼれ貴族で、とってもヘタれているからなのです。そんなある日、上級悪魔のくせに小さなコウモリにしか変身できないアルヴィンが倒れていた蛇蜥蜴族の青年を拾ってきて…。 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
とある街中にあるコンセプトカフェレストラン「ファンタジア」。そこで天使のコスプレをして働く浩夢は、実は人の「夢」を主食にしていた。そう、「ファンタジア」は、普通の食べ物以外を主食にするちょっと不思議な人が働くカフェなのだ。「夢」を食べさせてもらうため、「欲望」を主食とする昂大と共に暮らしているが、悪魔のコスプレをする傲岸不遜で俺サマな昂大は、浩夢の欲望を引き出すため、エッチなことを仕掛けてきて――? 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。