コミック トレイルの感想・レビュー50件<<123>>"アタリ"と人間の見えない交流に不思議と癒やされるアタリ 琥狗ハヤテsogor25守り神を創造し人間の世界へと送り出す"アタリ"という異形の存在。そのアタリがほんの気まぐれから現世に降り立ち人間の世界に触れるという作品。アタリは人間には見えず意思疎通はできないんだけど、現世の事象に無知でタブレットや駄菓子に興味津々だったり、悩みを抱える人々の傍に寄り添い届かない言葉をかけるアタリの様子に不思議とほっこりする。 また、ある理由からアタリのことが見える少年・仁の登場により、仁とアタリのエピソード回も時折挟まれる。見えるからといってアタリが問題を解決しようとするわけじゃないんだけど、アタリの言葉に不思議な力があるのがよくわかるエピソード。強く押し出してはないけど根底にあるメッセージは強い。 あと守り神かわいい。ただかわいい。それだけで癒し。 1巻まで読了メッセージ性とストーリー部分のバランスが抜群の、ような。 麻生海sogor25見ず知らずの人たちがひょんなことから同居することになるという作品は家族ものとして古くからありますが、この作品は事故で両親を亡くした子供2人を付き合ってるけど未婚の2人が引き取るという、歪な中にさらに歪さを重ねたような設定。本質的には疑似家族ものなのかもしれないけど、子供たちはその経験からか精神的にかなり自立しており、かつ大人たちも基本的な自分たちの生き方を変えずに子供たちに接するので、家族というより純粋な"共同生活"のように映る。その中で個々の成長が少しずつ描かれていくので、これまでにはない新鮮さがある。 特に、彼氏が連れてきた子供たちと突然同居することになった主人公・希夏帆は、これまで子供と接する機会が少なかったためか、子供たちと接する際にも直球の正論で臨むことが多い。でも正論だけじゃ物事が上手く回らないことを他でもない希夏帆が自覚していて、かつ実際にトラブルの解決まで紆余曲折があるのを見せてくれるから、逆にその正論が際立って心に刺さる。伝えたいメッセージと物語とのバランスが抜群な作品。 2巻まで読了<<123>>
守り神を創造し人間の世界へと送り出す"アタリ"という異形の存在。そのアタリがほんの気まぐれから現世に降り立ち人間の世界に触れるという作品。アタリは人間には見えず意思疎通はできないんだけど、現世の事象に無知でタブレットや駄菓子に興味津々だったり、悩みを抱える人々の傍に寄り添い届かない言葉をかけるアタリの様子に不思議とほっこりする。 また、ある理由からアタリのことが見える少年・仁の登場により、仁とアタリのエピソード回も時折挟まれる。見えるからといってアタリが問題を解決しようとするわけじゃないんだけど、アタリの言葉に不思議な力があるのがよくわかるエピソード。強く押し出してはないけど根底にあるメッセージは強い。 あと守り神かわいい。ただかわいい。それだけで癒し。 1巻まで読了