悪魔の終曲
事故によって怪我を負いプリマの座を奪われた響子。パートナーの俊夫と踊れなくなり、落ち込んでいる響子の前にファンだと名乗る謎の男が現れ、銀灰色のトゥシューズを渡される。ある日、そのトゥシューズを履いて踊ると…!?表題作ほか、2編のミステリー&ファンタジーを収録。
赤の悲劇
巨大財閥・芥川グループ総帥の座につかんとする若き天才・芥川佐曽羅。しかし、彼の周囲では謎の連続殺人事件が起きていた…!? 表題作ほか、『銀色階段』『愛しているならショッキング・ピンク』を収録。
「私のオトコに手を出すな!」と一通の手紙が届く。が亜理沙は彼氏も男の影すらなかった…。毎日のように届く手紙を無視し続けるも、とうとう会社に電話まできたことに怒った亜理沙は「その男」が同じ会社にいることを知り、そいつを訪ねると…え、イケメン…!?その他、何でも一緒がいいという困った女、整形を隠して結婚した女、結婚直前に振られてトラウマになった女など、ちょっとトラウマを持った大人の恋を収録。
たった一度、学生の時に会った男に一目惚れしてしまった優美は、23歳になってもキス一つ出来ないでいた。忘れられない男、高城聡志とひょんな事から再会し、優美の親の会社へ融資の代わりにと結婚することになってしまった。きっかけはなんであれ優美は嬉しかったが、聡志から「誰でもよかった」と言われてしまい…その他、官能小説家、イラストレーター、貧乏劇団員との恋の物語を収録。
血とバラの黙示録
日本のロックシーンの頂点を極めたバンド“アンフィニ”のリーダー美神一樹。彼の美貌とその恵まれた楽才は、世界中で絶賛されていた。ザルツブルクのコンサートの後、異様な夢を見始めた一樹。すると、夢の中で見た銀色の目をした灰色の服の男が現実に現れて…!?モーツァルトの鎮魂歌に魅せられた男がその運命に翻弄されていく――表題作『血とバラの黙示録』ほか、3編のミステリー&ファンタジー。
花の都・フィレンツェ――若き天才として名を馳せていた時代の寵児、レオナルド・ダ・ヴィンチ。彼には生涯にひとりだけ愛した女性がいた、その名は、ジュリエット。レオナルドは、彼女にどことなく似ている弟子のロレンシオに去りし日の想い出を語る。――ルネッサンスの愛と憎しみが奏でる、春の物語(プリマヴェーラ)が今はじまる。
江戸から明治への変化の時代を鮮烈に駆け抜けていった男たちの集団“新選組”。その中でも鮮やかに散った土方歳三と沖田総司――その二人の男が京都を舞台に思いを寄せた女性とは!?真崎春望が描く、男たちの純情と哀しくも美しい恋の物語。
高見子伝説
そこにはその昔、辿り着いたと言われる水の一族の竜神の里の乙女・高見子が谷を守っていた。そんな折、近くの里が干ばつに見舞われ、村人たちは困り果てていた。代表として谷へ向かうことを買って出た三郎太が目にしたものとは…!? SF・不思議ファンタジー全5編。
羅刹族、最後の姫長、魔貴は兄の朱雀とともに修羅と戦っていた。人間界にひそむ鬼を狩ることを運命づけられた2人。ふつうの人間として生きることを夢見る魔貴――だが、その想いは叶うことはなく…。戦慄のロマンホラー、闇に生きた兄と妹、美しき愛の物語。
オペラ座の怪人
19世紀末、パリ。華やかなオペラ座の舞台裏では奇怪な事件が続発していた。その影で噂される“オペラ座の怪人”の存在とは!? 数々の舞台公演や映画化された、ガストン・ルルー原作の『オペラ座の怪人』を作家・真崎春望がコミック化。
原因不明の人類の突然変異――怪物(モンスター)化。狂暴で不死とも思われるその怪物を倒せるのは、人間と怪物の二つ血を持つ少年・陵王ただ一人だった――。その<祝福されぬ血>ゆえに、彼は哀しい十字架を背負い今日も闘う…。真崎春望が描く、ドラマチック・バトルサスペンス第1弾!
数年前に自殺した最愛の父。父の面影を追うひとみは、ある日書家だった父の愛弟子・司馬に遺作展の企画を持ちかけられ戸惑いながらもその企画を承諾する。力になってくれる司馬に、次第に心惹かれていくひとみ。そんな中、恐ろしい脅迫電話がかかってきて…!?父親の死は自殺?それとも…!? 全4編収録、真崎春望のラブ&ミステリー傑作集。