ポストアポカリプスマンガの感想・レビュー132件文明の歴史、金の歴史望郷太郎 山田芳裕starstarstarstarstaralank度胸星を読んで以来、作者のファンです。 寒波で一回リセットされた地球。旅をしながらちょっとずつ文明が発達していくのが、歴史のエッセンスを早送りで体験しているようで面白いです。太郎は生きる力も強いのだが、元々の世界での太郎が結構性格悪いのがまた良い。 設定も表情の描写も、迫力というか圧というか、強いマンガです。おすすめです。氷河期になった地球の500年後を描く望郷太郎 山田芳裕六文銭地球が氷河期を迎えた世界。 舞鶴グループ創業家でありイラク支社長でもある主人公・舞鶴太郎は、地下に秘密裏に作っていたシェルターで、大寒波を逃れるために家族と人工冬眠に入る。 そこから500年の月日が経ち、目が覚めると、一緒に冬眠したはずの家族は数百年前に機器の電力不足が原因で死亡していたことを知る。 絶望し、一度は自殺も考えたが、自分の家族がどうなったかを知るためイラクから日本を目指すという流れ。 文明が崩壊した世界で、道中に出会う原始的な活動をしている人間たちとの交流を描いた作品。 「へうげもの」もそうですが、作者の想像力が凄まじい。 文明が崩壊した世界では、人間は自然にもどり自然に戻ったら、きっとこうなるだろう的な展開が非常にわかる。 もう一度、狩りをしたり農業をしたり、領地争いで戦争したり・・・人類の歴史をなぞるかのようで、微妙に異なる感じが読んでて興味が尽きない。 SFチックではありますが、人間の本質的なもの(本能的な行動)をついてくるので、その点も見どころです。 世界観が少女漫画の枠に収まりきっていない7SEEDS 田村由美名無しSF小説顔負けの構想に読み応えがありすぎる4巻のみ電子書籍アルマ 三都慎司名無しいい漫画だったのに4巻は電子書籍のみ 紙派なので最悪でした。 中途半端にするなら初めから紙で出さないで欲しかったです。 ゾンビだらけの世界でやりたいことをやるゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~ 麻生羽呂 高田康太郎六文銭ブラック企業で死んだような生活をしていた主人公。 ある日謎の感染によってゾンビだらけの世界になってしまい、そこで絶望するどころか、会社にいかなくてよくなった解放感で、これまでできなかったことをやっていこうという話。 荒廃した世界の中で、なんとも前向きな話。 ただ、自分もいつ死ぬかわからない状況になったら、将来とか老後とか考えずに今何をしたいかを優先するんだろうなと思うと納得できる。 ゾンビに襲われる描写もあるが、そういったパニックホラー的な話よりも、それ以上に「生きること」にフォーカスしている感じが良い。 主人公のブラック企業から解放だけでなく、友人のケンチョは本当はお笑い芸人になりたかったとか、 ヒロイン・三日月閑も、厳しい父親の教えから、やりたいことよりもやるべきことを優先されて生きてきたことからの解放も描かれたり、登場人物何かしら縛られていた環境や過去から脱却は、読んでいて気持ちが良い。 人間何かしら不自由だったり、制約があるなかで生きてますからね。 こんな世界にならないと、やりたいことを思いっきりできないのは弱冠悲しいが、だからそ登場人物たちが生き生きしている様がイイ。 読んでいて元気になる作品です。 アニメや実写化などメディア展開も華々しい作品なので、そちらもチェックしたくなりました。犬好きによる、犬好きのための世界の終わりに柴犬と 石原雄starstarstarstarstar_borderゆゆゆ小難しいことを話すご主人様と、喋る柴犬はるさん。 犬種による特徴がよく現れた話もあったりと、犬が好きな方が描いているんだなあと、読んでいてほのぼのしてしまう。 ちなみに人は存在しない世紀末だけど、喋る犬と宇宙人と他の生き物(猫以外)はいる。 喋る犬と書いたが、作品に登場する動物はだいたいみんな喋っていて、ご主人様は宇宙人とも会話は問題なくできる。 世紀末だからかと思えば、その前からご主人さまはハルさんの言うことがわかっていて。 つまるところご主人様は、人類最後の1人であり、他の生き物の言語がわかる凄い能力を持つ人。 多数派の宇宙人からしたら、その能力が特殊かどうか確認しようがないし、そんな特技がなくても希少。 動物が喋る設定を考えるだけでも奥が深い。なんて中二病。すごく良い(褒めてます)。 ちなみに私は、動物に対する愛情が詰まっている漫画を見るたびに、『カワイスギクライシス』をふと思い出して、これは作中で争いが起きてしまう…と思うようになってしまった。 本作では人の世としては終わっているので、どちらがかわいい論争は起きそうにない。 人と人との争いが生まれない、平和な世紀末の物語でよかった。アルファさんの「時間」の過ごし方ヨコハマ買い出し紀行 芦奈野ひとしstarstarstarstarstar_borderさいろく今更ではあるけど電子書籍で買い直したので。 日本のようでどこかアメリカみたいな舞台。 時代はきっとだいぶ先で、地盤が動いて色々と変わってしまっている(日本だとしたら)けど、そんな中でマスターを待ちながら喫茶店を運営しているアンドロイド、アルファさんの物語。 久しぶりに1巻読むと可愛くて仕方ない。。。 読み返す価値が高いスルメ作品だと思います。 彼女のようなアンドロイド達をそのまま残して人間たちは老いていく。 そんなちょっと侘しさがある前提となった名作。 三千世界を弔って三千世界を弔って 二ツ森曜子starstarstar_borderstar_borderstar_border寸々n番煎じ感を感じてしまった…。Thisコミュニケーションの感想 #推しを3行で推すThisコミュニケーション 六内円栄starstarstarstarstar山下真司・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ こんなサイコパスの主人公とは思いもよらなかった。 スーパー合理主義で平然と仲間を殺していく様がマジで寒気した。特にテントのシーンはホラーすぎる。 ・特に好きなところは? どう考えても主人公のデルウハが魅力的すぎる。 イカれてるけど今後どうなっていくのか続きを早く読みたい ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! とりあえず1巻読んでみて欲しい。デルウハの非情ぶりに耐えられるか判断して続きを読んでくれ。バチくそに好きな作品天国大魔境 石黒正数starstarstarstarstar山下真司自然が豊富で設備が整った施設で過ごすトキオ、反対に荒廃した世界を歩くマルとキルコ。二つの視点で描かれる壮大で緻密なストーリーが魅力の作品。謎の化け物・ヒルコと戦いながら天国を目指す。 散りばめられた伏線を紐解きながら読むとまた一段と面白い。アニメ化してるのでそちらもどうぞ。 終末を旅する少女が、人々の想いに触れ、出会い、別れウスズミの果て 岩宗治生starstarstarstarstarmampuku現代よりちょっと進んだサイバーパンクみのある近未来世界のポストアポカリプス。怪物と疫病によって崩壊し汚染された世界を“浄化”しながら人類の生き残りを探して旅をする少女。 説明口調を極力排して没入感を高めてくれているため、「破滅後50年経つのになぜ食料があるのか」「なぜ主人公の少女は感染しないのか」など、読んでいて「あれ?」と思わせる謎が結構あとになってから判明したりする。登場人物に愛着が増して没入度が高まっていくにつれ、情報量も少しずつ増えていく。SF特有の、情報の物量でいきなり殴られるあのハードルの高さがなく、とても読みやすい。人類の成れの果てなのか・・・?ウスズミの果て 岩宗治生干し芋2巻読了。 50年以上前に突如発生した、結晶病という病。 一度罹患すると必ず死んでしまう。 そして、その死体からも、瘴気が発せられ、人間は、防毒マスクを着けていないと生活ができない状態。 そのような状態の中、生存者を探して色々な場所に出向きそこでの出会い、分かれ、自分の存在意義を見出していくお話。 言葉が少ないのに、ビンビンに伝わってっくる。 人類の成れの果てのような気がして、恐ろしい。 今まで、主人公の女の子と小さなペットのみでの行動だったが、結晶病に罹患しない体を持つ兄妹に出会い、これから、更に大きな旅に出ることになる。勉強になりますDr.STONE Boichi 稲垣理一郎starstarstarstar_borderstar_bordermotomiアニメをチラッとだけ見て好みじゃないなーと思ってやめたんですが、 マンガはいける!むしろ面白いです! 小さいお子さんに読ませたら科学者になる!と言い出しそうな漫画です。 私自身、正直科学は苦手なのですが、とても分かりやすく解説していて勉強になります。 目力が強い望郷太郎 山田芳裕starstarstarstarstar_borderゆゆゆ冒頭のこの表情、どういう感情なんだろう。 左上を見るのは思い出すときというけど、そうしたあとの真上。 表情がみんな変わらないように見えて、目元の表情がよく変わる。 寒いから、口元はあまり動かないのだろうか。 あまりにも目の表情が変わる(変わらなさすぎることもある)ので大変顔がにぎやか。 言葉は多くないのに、「目は口ほどにものを語る」というのはこういうことかと、思わず膝をつく勢い。 もともとタイトルは聞いたことがあって、どうしてこの人はもの悲しい顔をしているんだろうと思っていたけど、まさかこんな漫画だとは思わなかった。 縄文時代から弥生時代への変化は、こういう感じだったのかなぁと思いながら読んでいる。 若い青少年が初期化した世界を行脚するのではなく、おじさん一人というのが哀愁溢れ出て、またおもしろいと思う。サバイバル感!!Dr.STONE Boichi 稲垣理一郎ママ子科学×サバイバルといった感じでしょうか。科学が全く苦手な文系女子ですがわくわくするような展開で読みやすく、なるほどなぁ~と感心しながら読み進められました。かなり非現実的な設定ではありますが、すぐ入り込めます。それぞれのキャラクターが良いんでしょうね。頭脳派な千空かっこいいです!!まだ途中なのですが早く続きを読みたいです!ゾン100アニメ化ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~ 麻生羽呂 高田康太郎名無しともりる 実年齢は23歳 演じるアキラは26歳 実年齢より年上 演じるなんてスゴい 毎巻末の話が犬飼いの胸には突き刺さる世界の終わりに柴犬と 石原雄さいろく柴犬は思ったより人懐っこくないのかもしれん。 頭も撫でさせてくれんのかもしれん。 色々と柴犬に詳しくなれる、そんな漫画。 ご主人、今日もよい終末を。第一話から濃いゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~ 麻生羽呂 高田康太郎starstarstarstarstar_borderゆゆゆブラック企業務めでいろいろおかしくなってしまった主人公。 ブラック企業勤め2年目にあったポストに謝るシーンが物静かにこわい。 3年目、会社に行かなくて良いとなった途端、目に生気が宿る。 「明日も明後日も来週も、会社に行かなくていいなんて夢みたいだ」 第一話最後のページのセリフをみて、ふっきれた人は強いなと思った。 ゾンビがそこにウヨウヨいるけど、せっかくのおやすみをのびのび。 この描写に、主人公の独特さと、この作品のおもしろさが濃縮されていると思う。 一緒にバカなことをしてくれる友達がいたり、一緒に旅してくれる女の子がいたり。 失った数年を取り戻すように活動する姿がまぶしい。 そんなゾンビだらけの世界。 主人公をみていると、別の方法でブラック企業を辞められたら良かったのになあと思ってしまう。展開が早い7SEEDS 田村由美starstarstarstarstar_borderママ子最初に出てきた特殊な髪形の人が女性だったとは。いつも通り自宅で寝たつもりの主人公。起きると海で突然遭難している状態。展開が早すぎてページをどんどんめくってしまいます。自己主張が出来ない主人公が危険を感じ大声を出せるようになったあたり、続きが気になります。 新連載の新しい載せ方たかが黄昏れ 花沢健吾starstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)いまや、『ボーイズ・オン・ザ・ラン』も『アイアムアヒーロー』も映画化し、雑誌の看板漫画家になった花沢健吾のスペリオールでの新連載。 女子高生が海辺でたわいない会話をしているところからスタートする。 これが何の話かなかなか分からないまま進行するが・・。 タイトルは第一話目の演出のためか、表紙や目次にすら「新連載」としか出していない。 一話目を追っていくとハッとする風景描写でバンと出てくる。 新連載で雑誌の最後のページなんて聞いたことねーぞ、しかも花沢健吾でしょ?なんなの?と思っていたらコレだ。 電子ではたまにあるが、雑誌では個人的には初見な気がする。 でもおかげさまで、いつ来るんだろうと思ってほぼ全ページめくってしまった。 これもある意味雑誌の戦略なのかもしれない。 ヤンマガでの花沢健吾先生の新連載『アンダーニンジャ』と共に楽しみ。 『アンダーニンジャ』がどっちかというと日常に寄り添っているなら、こちらは少しハードめなSFかもしれない。男子がいない世界たかが黄昏れ 花沢健吾名無し男子がいない世界漫画他にもあった気はしますがこの描き方はリアル…。 朽ち果てた小便器が立ち並ぶ空き地を進んでいくシーンとか戦闘とか映画を見てるようで面白いです。 いるはずのない男という存在、話が動き始める……引き込まれます。平和な日常がありがたいなと感じた作品一日三食絶対食べたい 久野田ショウstarstarstarstarstar_bordermotomi※ネタバレを含むクチコミです。 主人公のポジティブでぶっ飛んでる発想が面白いゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~ 麻生羽呂 高田康太郎starstarstarstarstarmotomi※ネタバレを含むクチコミです。「ウスズミの果て」感想ウスズミの果て 岩宗治生ニーナ表紙に描かれた廃墟の美しさに思わずジャケ買い。滅亡した世界を旅する少女(と小さな相棒)の物語だ。生存者を探し続ける1人と1匹だが、行く先々で出会うのは死体と機械ばかり。圧倒的な孤独と悲しいほどの静寂。…にもかかわらず、読みながら不思議と温かな気持ちになれるのは、きっとそこに人々の愛が残っているからだろう。買って良かった一冊。 ちなみに…表紙だけじゃなくて本編の廃墟の書き込みも細かくて、作者の建物愛をビンビンに感じたわ(笑)<<12345>>
度胸星を読んで以来、作者のファンです。 寒波で一回リセットされた地球。旅をしながらちょっとずつ文明が発達していくのが、歴史のエッセンスを早送りで体験しているようで面白いです。太郎は生きる力も強いのだが、元々の世界での太郎が結構性格悪いのがまた良い。 設定も表情の描写も、迫力というか圧というか、強いマンガです。おすすめです。