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漫画の元祖?明治ポンチ本とはナニモノだ!? - the 3rd Area of “C”
2021年12月23日〜3月31日
川崎市市民ミュージアムでは、このたび被災後の新たな企画としてオンライン展覧会『漫画の元祖?明治ポンチ本とはナニモノだ!?』を開催いたします。 本展は、2019年の令和元年東日本台風による当館の被災以前に学習院大学との共同研究を行っていた明治ポンチ本の調査・研究を軸に、これまで掘り下げられることの少なかった明治ポンチ本の実像とその魅力を紹介するものです。 日清、日露戦争の間の時期に数多く制作された明治ポンチ本は、近世から近代へのメディアや印刷技術の転換期に産み落とされた興味深い資料です。歴史的に見れば見れば江戸から続く浮世絵版元の最後期の制作物であり、漫画史の側からは戦前・戦後と物語漫画を揺籃した赤本漫画の端緒となるものなのですが、子供向けの安価で読み捨てられる商品だったため、記録や現存数も少なく、その実像は多くの謎に包まれています。 川崎市市民ミュージアムは約130 点の明治ポンチ本を所蔵しており、国内でも最大規模のアーカイブとなっています。共同研究ではこれら当館所蔵の明治ポンチ本のデジタル化も行われ、本展にはその成果が活かされています。 残念ながら被災によって当館所蔵の明治ポンチ本も大半が被害を受けており、修復などの処置が検討されている状況です。この小さな資料が再び歴史の闇へと消えてしまうことのないように、本展を通じて少しでも光が当たることを願っています。 最後になりますが、本展の開催に当たりご協力を賜りました関係各位に心より感謝申し上げます。
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概要

川崎市市民ミュージアムでは、このたび被災後の新たな企画としてオンライン展覧会『漫画の元祖?明治ポンチ本とはナニモノだ!?』を開催いたします。 本展は、2019年の令和元年東日本台風による当館の被災以前に学習院大学との共同研究を行っていた明治ポンチ本の調査・研究を軸に、これまで掘り下げられることの少なかった明治ポンチ本の実像とその魅力を紹介するものです。 日清、日露戦争の間の時期に数多く制作された明治ポンチ本は、近世から近代へのメディアや印刷技術の転換期に産み落とされた興味深い資料です。歴史的に見れば見れば江戸から続く浮世絵版元の最後期の制作物であり、漫画史の側からは戦前・戦後と物語漫画を揺籃した赤本漫画の端緒となるものなのですが、子供向けの安価で読み捨てられる商品だったため、記録や現存数も少なく、その実像は多くの謎に包まれています。 川崎市市民ミュージアムは約130 点の明治ポンチ本を所蔵しており、国内でも最大規模のアーカイブとなっています。共同研究ではこれら当館所蔵の明治ポンチ本のデジタル化も行われ、本展にはその成果が活かされています。 残念ながら被災によって当館所蔵の明治ポンチ本も大半が被害を受けており、修復などの処置が検討されている状況です。この小さな資料が再び歴史の闇へと消えてしまうことのないように、本展を通じて少しでも光が当たることを願っています。 最後になりますが、本展の開催に当たりご協力を賜りました関係各位に心より感謝申し上げます。