概要
小島功 ( 1928 – 2015 ) 東京都台東区に仕立て職人の長男として生まれ、小学校時代の担任の先生の影響で、絵を描くことを始める。 東京大空襲で焼け出され、浅草・浅草寺妙徳院に身を寄せ、寺の本堂を借りて大きな絵を描き始める。浅草寺の菩薩の化身が、小島功美人画の原点とも言われ、この頃に杉浦幸雄の「風俗漫画」における女性の描写に憧れ、美人画に傾倒しはじめる。 1947年には、若手漫画家と「独立漫画派」を結成して、のちにやなせたかし、針すなおらが加入する事になる。 1956年に連載を開始した「仙人部落」、1974年からの「ヒゲとボイン」は、ともに人気を集め長期連載となる。 1964年には現在公益社団法人として活動中の「日本漫画家協会」を設立して、初代総務部長を歴任したのち、理事長を経て、名誉会長に就任した。 また、イラストレーターとしても多くの作品を残しており、その中でも酒造メーカー「黄桜」のカッパは特に有名である。 2015 年 4 月 14 日、この世を去るが、「漫画界一の流麗な線画」と評された画風は、今もなお多くのファンを魅了する。