完結したマンガの感想・レビュー16067件<<379380381382383>>大人のラブストーリー。雲の上のキスケさん 鴨居まさねPom キスケさんと眉子カップルが醸し出す独特なユルさが好き。 キュンキュンする感じではなく、大人のラブストーリーってゆう感じがした。 最初は眉子のほうがハマっている感じだっのに、いつのまにやらキスケさんが眉子ラブになっていく様も面白かったし、キスケさんの純粋さや、素直さにホッコリさせられた。 ただ、私はマニーさんと岡本カップルも好きでした。実は好きだった人多そうねこわっぱ! 松本直也名無し怪獣8号で一躍注目を浴びた松本直也の少年ジャンプ連載デビュー作。他人にはあまり言ってないけど実は好きだったっていう人は多そう。 ネコと神様のほのぼのしたギャグ漫画で、バトルも迫力あって好きだったのだが、、序盤でタマのかぼちゃパンツ丸出しを連発したからロリわっぱとか言われてたんだよな。おかげで他人にオススメしづらくなったのを覚えている。 Dr.スランプのアラレちゃんみたい存在に近いのだけど、タマにもう少しカリスマ感があればもっと人気出たと思う。 漫画と土地の記憶(インタビュー記事を読んで)今日どこさん行くと? 鹿子木灯あうしぃ@カワイイマンガ『今日どこさん行くと?』の作品ページに、作者の鹿子木灯先生のインタビューへのリンクが追加されたので、読んでみました。 熊本地震で被災された先生が、熊本のPRのため、そして復興していく様子を残したいという意思のもと、この作品を産み出されたことに、色々な感慨が湧くのですが、読者としてこの作品が嬉しいのは、 ●変わりゆく熊本の記録が読める ●美しく楽しい熊本が描かれている の二点を両立しているところにある、と思っていたので、先生のインタビューは大変納得いくものでした。 敢えて復興の途中を描くのは、美しさに欠けると思われるかもしれませんが、記録としては貴重なものです。何よりもそれは、復興を望む人々の、強い想いの記憶でもあります。そう思えば、復興の生々しい過程も、完成された美しい光景も、その土地の人々にとっては等価に愛しいものでしょう。 ある土地を描くことは、その土地の記憶を描くことです。(長い目で見れば)いずれ失われる物を描き残すことは、そこを大切にした人々の、生きた証を残すことでもあります。 こうした漫画作品が残されることは、何よりも熊本の方にとって、嬉しいことでしょう。そのことは、次作の熊本ドライブ漫画『私の魅力がわからんと!?』が、ネッツトヨタ熊本さんの企画であることにも表れていると思います。 今(2020年7月)、熊本をはじめ九州地方は大きな水害に遭い、再び郷土が奪われる事態となっています。『私の魅力がわからんと!?』の内容にも今後、それが反映される「かもしれません」。また他作品では、『放課後ていぼう日誌』の舞台・芦北町は甚大な被害を受け、作者の小坂泰之先生も被災され、連載を休載されるようです。また、『カワセミさんの釣りごはん』の地域も大雨に見舞われているようです。 様々な作品の発表に、大きな影響が現れるのかもしれません。しかしまずは、何よりも先生方と九州の皆様の、身体の健康と心の安寧を、お祈り申し上げます。 私達はまず、今ある作品でこの地域に想いを馳せ、もしこの後、作品がまた産み出される時が来たら、その作品から様々に変わっていく九州と、変わらず美しい九州を、また鑑賞し、コレクションすることで応援出来たらと思います。 結論:まずは『今日どこさん行くと?』と『私の魅力がわからんと!?』を読もう!ドハマりました好きな子がめがねを忘れた 藤近小梅小村君好きな子がめがねを忘れた 最高に面白いです! 本当に今まで読んだラブコメのなかでもトップです\(^-^)/ 心が豊かになります!読んでるとニヤニヤが止まらなくなります笑笑 気持ちが落ち着きます(・o・) 珠子トラブル巻きこまれすぎだけど。。ハコイリのムスメ 池谷理香子Pom 面白かった! 世に言うお嬢様が、偽装婚約すること、大学に受かることを条件に東京で生活することに。 大学生ライフ、サークルの中で起こる人間関係模様とか懐かしい。。 偽装婚約の相手の紀之と主人公の珠子の二人の恋愛もウブな感じが良い。 珠子は入り込みすぎてトラブルに巻き込まれすぎでしょと思うけど、憎めない可愛さがあるんだろうなあ。てか何も知らない様に見えて以外に人見てる気もする。 青春時代を思いだせてくれる、ドキドキワクワクするお話。心臓が……ヤバくなります好きな子がめがねを忘れた 藤近小梅三重さん♪YouTubeのCMで流れて知りました 三重さんの目が悪くてド天然!小村君の人の良さ がこの物語を最高に面白くしてくれます!!! 自分なりに次こういう風になるかな?って予想しながら読んでるのですが……予想外すぎて全然当たりません笑 好きすぎて少なくとも5巻まで10回は読んでしまいました(´・ω・`) 好きすぎてスマートフォンのトップ画・背景画、好きな子がめがねを忘れたの表示にしてます!あの子ぼくが冷蔵庫買おうって言ったらどんな顔するだろうPop Life 南Q太野愛適度に突き放して、適度にくっついて、お互いのことが好きであれば人間関係においてこれ以上の幸せはないよな、と思った。 さくらさんと明海さんのお互いを尊重しながらも甘えるところはしっかり甘えて、そこに引け目を感じたりしない関係性が本当に素敵。 心からありがとうと思うことと、こんなにやってもらって申し訳ないなと思うことは似ているようで全然違うのだ。 さくらさんに対して素直にお腹空いちゃったとかもう一個食べたいと言う明海さんを見て、何故か泣いてしまった。友達でも家族でも呼び方はなんでもいい、心の底からからの安心とか信頼とかがあるからこその言葉だと思った。 冷蔵庫を買いに行くお話でも同じ理由で泣いた。 家族でも友達でも恋人でも、なんの駆け引きや後ろめたさもなしに心ごと預けたり預かったりするのは難しい。もしそんな人が1人でもいるなら、今はいなくてもいつか出会えるなら、人生って案外悪くないかもしれない。 推薦文を岡村靖幸が書いていたので読んでみたけど、岡村ちゃんもこんな家族に憧れるんだなと思ったらなんだか心が暖かくなった。 ずっと読んでいたかった全3巻今日どこさん行くと? 鹿子木灯nyaeマンバで知って「こんな漫画があるのか」と驚いた作品です。 3巻で終わってしまったことは自分としては非常に残念。もっとずっと上司さんと戸部下くんのゆるふわドライブを読んでいたかったです。 逆に言えばこの3冊に熊本と坂道と車の運転の楽しさがギュッと凝縮されているとも言える。 車の運転が大嫌いな自分に「車の運転たのしそう」と思わせたこの漫画の実力は本当にすごいです。息子を奪われた哀しき獣人の復讐譚 #1巻応援獣国のパナギア メイジメロウsogor25超人的な身体能力を持つ獣人(ゾア)と呼ばれる存在がいる世界。人類は獣人を恐れ人間社会から排除しようとし、一部の獣人は迫害を逃れるために身を潜めて暮らしていた。そんな中、比較的獣人の少ない地域へと移ってきた獣人の女性ランダは、街の警察に獣人である県議を懸けられ、その騒動の中で一人息子を謎の組織に誘拐される。辛くも生き延びた彼女は、その一人息子を奪い返すために復讐心に委ね、戦いの中に身を投じてゆく。 人類側にも獣人側にもそれぞれの組織があり、物語を俯瞰すると様々な対立構造があって複雑な世界観が見て取れるんだけど、そこに行動原理の殆どを"息子を取り返す"という一点に置くランダが加わり、現状のパワーバランスに依らない異質分子として掻き乱していく。 戦闘シーンの迫力も凄くバトルマンガのような雰囲気もありつつも、基本的にランダの主観を通して描かれるために全ての景色に負の感情が掛かって見えて、それがストーリー全体をダークファンタジー足らしめている作品。 1巻まで読了。キュンキュンくる青春TSラブコメパンプキン・タイム【フルカラー】 Gaedarae名無し※ネタバレを含むクチコミです。 曜日ごとに人格が入れ替わる「七曜人格症候群」とは…七曜人格症候群 七清水くらげ名無し※ネタバレを含むクチコミです。「おまえの罪をよこせ!」悪を裁く悪トガリ 夏目義徳みど丸新装版が発売されたタイミングで手に取りました。『クロザクロ』のダークな雰囲気が印象に残っていたのですが、前作であるこの『トガリ』も悪人が悪人を狩るという、ピカレスクに振り切った内容です。 ダークなアクションで魅せる本編の魅力ももちろんながら、新装版には夏目先生の各話解説が付いていて、これも読み応えがあります。 どんなことを考えて描いていたのか、いつ連載終了が決まったのか、モチベーションは何だったのか…。週刊連載というシビアな世界の感覚が克明に記されていて、辛いことばも多々あるのですが、のめり込んで読んでしまう。 作者の言葉とともに作品を読めるというのは貴重な味わいだと思います。 他者を拒絶するだけだった統兵衛が人とのつながりを認め、少しずつ変わり始めていき、物語が加速するターニングポイントで連載終了となってしまった本作。 そこから10年の時を経て続編再開、ということ自体が『トガリ』という作品の持つパワーを証明していると思います。間違いなく「続きが読みたい」と感じられる漫画でした。 4巻読み終わった頃にはきっと続編『咎狩 白』も読みたくなるはずですよ。怖いけど続きが気になるこの感じ。。寄生列島 江戸川エドガワPom 中々のグロさ具合でした。。 島の人達がおかしくなってしまう様も、怖かったなぁ。特に目が物語っている感じ。。 いつどこで寄生されたのかとか、寄生元とか色々気になってしまう。 ので、2巻以降も読み続けたいと思います。 #1巻応援 タイトルも内容もいいオーガニックまみれの母性 上野すばる 椎名あや 原ゆきの霧兵衛よかった点 ・オーガニックまみれの母性 オーガニックにハマった母親が家庭不和を起こして最終的にオーガニックな野菜をつくる団体に入り家に野菜を売りつける話 ・私ファーストな女~子供より私が優先ですがなにか?~ 最後のオチだけすごい好き ・育児の常識~ジェネレーションギャップ~ あんまり記憶ない 総評 ・全くすっきりしない結末ばかりだけど気軽に読めるし面白い。こういうシリーズ人気あるのがなんとなくわかった。動物の痛みを自分の体でも感じてしまう獣医イーハトーヴのふたりの先生 山口八三nyaeこの漫画では、動物園獣医の知られざる仕事ぶりや、動物の痛みを自分も体で感じてしまうという主人公星野と、人に対して冷たすぎるけど腕は良い獣医・津川との交流?を描いてます。 獣医に限らず、働いてるスタッフも日々の仕事で辛いこともあるでしょうに、わざわざ休みの日に全国の動物園巡りをするなんていうエピソードも描かれていて(これはあるあるなのか?)、少し狂気のようなものも感じつつ、逆にそのくらいじゃないと務まらないのかなと感心しました。 津川がどんな人間なのかこれからどんどん明かされてって、もうすこし周りに心を開いてほしいという期待があります。キレると青森弁が出るとか面白すぎる。本当になに言ってるかわからない。笑 「めごこ」って言った時の津川はどんな顔してたんだろうな。 2巻も楽しみ!カステラ風蒸しケーキおむすびの転がる町 panpanyaすいとんpanpanyaさんが山崎製パンから発売されていた菓子パンにどハマりした話「カステラ風蒸しケーキ物語」がおもしろかった。大絶賛されているので食べてみたいのですが、残念ながら現在は生産終了しているようです。口の中が想像のカステラ風蒸しケーキの味になったまま虚しい気持ちでいたら、「続・カステラ風蒸しケーキ物語」「続続・カステラ風蒸しケーキ物語」が描かれていることを発見しました。panpanyaさんのカステラ風蒸しケーキ愛に感服いたしました…。 優しくて切ない天才の短編集さよなら、またね。 優あうしぃ@カワイイマンガこの短編集は、オールカラーである……水彩タッチのとても淡く、優しい色彩と、繊細な描線。 「萌え」という言葉にある程度、揶揄が込められているとすれば、優先生の描く造形は、「萌え」に水彩的な「優しさ」を加えて、誰も揶揄する気になれない程にまで美しく、愛らしく突き詰めた芸術品だ……控えめに言って天才だ、と思っている。 『おおかみこどもの雨と雪』『五時間目の戦争』も美しかったが、優先生の本質はカラーにある……と私が思い込んでいるのは、私がはじめて触れた先生の作品が、この短編集『さよなら、またね。』の表題作だったからだろう。 『季刊GERATINE』というカラー漫画雑誌の2010年秋号に掲載されたこの作品。いつ単行本になるのか……と思っていたら、2017年まで待つことになる。 表題作を始めとして、優しい雰囲気の中に描かれるのは、残酷な状況が多い。もう取り戻せない物、気づいた時には失われている恋、否応ない別れ……余りにも切なくて、私は表題作でいつも手が止まってしまう。 この年、優先生は亡くなられ、もうこの様な作品達は生み出されない……という事情を差し引いても尚、この切ない天才の、決して色褪せない作品に、是非一度触れてみていただきたい。まずはこの短編集がいいだろう。そして『五時間目の戦争』を是非。 ①さよなら、またね。 七年ぶりに化けて出た元クラスメートは、生まれ変わるから挨拶に来た、と言う。 ②なくしたことば 自分を模したAIを載せたサイボーグが、眠りから覚めない……何の夢を見てる? ③はるのはな 遠く離れた兄と妹。レシーバーで偶々の交信。人の体でない兄が向かうのは……。 ④なつのいと 先生は私の名を間違える。私とよく似た、婚約者の名前と。 ⑤おかえりなさい 田舎に帰省する姉は、いつも明るい。俺が望んだのと、違う。 ⑥猫の日 飼い猫を助けてくれた級友に、つい暗い本音を話してしまう。彼の反応は……? ⑦きずあと 切りすぎた前髪を、男の子に見せに行く。彼のせいで、残った痕を、苦しい初恋を。完結していないんじゃない?サイコドクター 亜樹直 的場健starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男2000年前後くらい週刊モーニングで連載していた精神科医マンガ。連載当時読んでいて、サイコドクターとオフィス北極星を楽しみにしていた。 久しぶりに読んでみたが今連載している寄り添う感じの精神科医マンガと違い、相談者は心の悩みに苦しむが根本は過去の事件や事故が原因で発生している部分を解決するという面が強いと思う 2000年前後のマンガなのでWeb関連が古臭い感じもするけど面白かった。 全8巻となっていますが恐ろしいほど中途半端なところで終わっています。残りが単行本未収録なのかここで終わっているかも不明です。 読んでいたはずなんだが全く記憶になかった...100年後にバズる漫画JINBA 浦田カズヒロ野愛100日後に打ち切られる漫画家を読んでから妙に感情移入してしまい、どんな作品を描いていたのかと思ったらケンタウロス競馬漫画。 ケンタウロス競馬漫画というパワーワードよ。どういうことなの? しかもJINBAの前にもケンタウロスギャグ漫画を描いていると知り、そのケンタウロスに対する執念にちょっとゾクゾクした。 100日後を先に読むか後に読むかで感想変わるかもしれない。 ケンタウロス競馬漫画というとてつもないインパクトに受け身が取りきれないまま割とちゃんとしたスポーツ青春ストーリーがはじまり、どこまでがギャグでどこまでがガチなのかわからないまま2巻まで読み終えた。 この漫画について教えてもらったときに読んだ「あっというまに掲載位置が下がっていた」というコメントや100日後のカエル先生の苦悩が頭を過り、救いを求めながら3巻を読んだ。 純粋に作品を批評する土俵に立たないまま、ハイテンションかつ猛スピードで展開されていくストーリーをただ追いかけた。 時代が追いついていなかったんだ。 良いとか悪いとかではなく、凄い作品に出会えたような気はしてます。いつか時代が追いついて、ケンタウロスが競馬に出る日が来たらこの漫画は歴史的な作品になるはず。 追いつける日を楽しみにしています。 こんな清らかな漫画はじめて読みました清々と 谷川史子まるまるはー、泣いた泣いた。 純粋な心とか、思いやりとか、信頼とか努力とか友情とか、初恋とか…。これほど「いいものだなぁ」と思える漫画他にない。 こういうお嬢様学校があったらいいな、がぜんぶ入っている気がします。全員良い子、いい人って凄いな…。 谷川史子先生は素晴らしい〜。良い馬に乗る為なら手段を選ばないジョッキーゲス、騎乗前 西公平名無し「馬七人三」という言葉があるが、これは本来レースは馬の力だけではなく騎乗する人間の力量によって差がでるという意味である。しかしこの漫画の主人公の騎手・牧聖一は「7割が馬の力で決まるなら良い馬に乗れば楽勝じゃん!」と考えており、名馬に乗る為なら手段は選ばない。調教師や馬主に媚を売り、悪知恵を働かせ、プライドを捨て、コネのある女と寝る…とんだゲス野郎なのだ!!! 主人公が清々しいくらいのゲスっぷりで読んでるうちに好感が持てるようになってきました。実はいい馬を見抜く目は確かだったり、騎手としての才能もなくはないところもあるんですけどね。真面目な競馬漫画だったら絶対こんなこと描かないだろうけど、実際に良い馬に乗せてもらう為の営業力って大事なんだろうなとも思いました…ちなみにこれはギャグ漫画ですが(笑)主人公はヤバい奴ですが他のキャラも相当ヤバいです。ある意味みんなゲスですね。おもしろシーンはたくさんあるけど、3巻での謎の三角関係の発生とか結末も含めて好きだったな。競馬以外のネタも充実してました。古屋兎丸の心意気が遺憾なく発揮されているのが・・・π(パイ) 古屋兎丸影絵が趣味月刊ガロのスーパースター(たしか福満しげゆきがそう言っていた)こと、古屋兎丸といえば、まず何といっても『π(パイ)』ですね。 月刊ガロといえば、常軌を逸した漫画家が大勢集まっており、エロ・グロ・ナンセンス・アバンギャルド等の作風で一世を風靡しましたが、古屋兎丸ももれなくこういった作風でガロからデビューしています。そして、まあ、私どもを含めた少々自意識を拗らせた人々がガロ系の漫画を読み漁ることとなったわけですが、こういったいわゆる大道からみれば外れ値にあたる作品というのは、一時こそはセンセーショナルに思われるのですが、その後が続かないということもまた多い。じつに沢山の漫画を読んできましたが、記憶にいつまでも残っているのはごく一部で、ほとんどの作品はタイトルすらも忘れてしまっています、まあ、これはガロ系に限ったはなしではありませんが。 で、こと古屋兎丸についていえば、いつまでも記憶に残っている。彼はガロ系作家の御多分に漏れず、常軌を逸した漫画家のひとりだと思うのですが、たとえば、同じく記憶に残り続けているねこぢるとは常軌の逸し方が違うような気がする。ねこぢるは純粋に外れ値の彼方にいるような漫画家でした。だけども、古屋兎丸の常軌の逸し方というのは、道を大きく踏み外す類いのものではなく、むしろ、あるひとつの習慣を偏狂的に続けるひとのそれであるような気がします。常軌を逸して几帳面なんですね。 それをまさしく体現しているのが『π(パイ)』ということになるでしょうか。ジャンル的にはオッパイのはなしなので、まあ、エロにナンセンスを掛け合わせたようなものになるとは思いますが、どうもそれだけではないような、エロとナンセンスをテーマとして掲げておきながら、それらを縦に貫いている偏狂的な習慣の持続がみられるのです。 主人公の沢木夢人は、オッパイ好きなデブのオタクだったのですが、ある日、オッパイと円周率の神秘に気がつき、これを探求することに人生を捧げようと決意する。しかし、このままでは一生なまのオッパイを見られないかもしれないと思い至り、高校入学まえに壮絶なダイエットをしてイケメンとして生まれ変わる、つまり高校デビューですね。ここまでで一巻の20ページなのですが、どうでしょう、この時点でもうすでに私たちの拗れた自意識が好みそうな漫画の体をなしておらず、気合いの入ったド直球の青春物語なのです。ただ、ちょっと、この気合いの入り方があまりにも偏狂的なんですね。何しろ、オッパイと円周率の神秘を探求して、人類に幸せをもたらし、ノーベル賞を取ろうという夢のようなはなしのですから。だけど、きわめて純粋で誠実で健全な漫画だと思います。自己紹介になりますが、純粋で誠実で健全な漫画が大好きです。 心が健康なときに読んでください殺人犯の正体 鍋島雅治 岩田和久野愛読んで気分がよくなるわけがないとわかっていても読みたくなってしまうこの手の作品。 実在した凶悪殺人犯を淡々と記録しています。 ひとくちに凶悪犯と言っても、人間性のかけらもないような悪魔から不幸な生い立ちゆえに殺人を犯してしまった者まで様々です。 月並みな感想にはなりますが、どれも実際に起こった事件だと思うと暗澹たる気持ちになります。 たまたま自分は安全な場所で普通の思想で育っただけで、何かひとつでも欠けていたらそっち側になってしまうこともあるのかもしれないな…と恐ろしくなります。 有名な事件ばかりなので知っている方も多いでしょうが、読んだ後に事件について調べるとより暗澹たる気持ちになりますね…。うーん風光る 渡辺多恵子名無し※ネタバレを含むクチコミです。<<379380381382383>>
キスケさんと眉子カップルが醸し出す独特なユルさが好き。 キュンキュンする感じではなく、大人のラブストーリーってゆう感じがした。 最初は眉子のほうがハマっている感じだっのに、いつのまにやらキスケさんが眉子ラブになっていく様も面白かったし、キスケさんの純粋さや、素直さにホッコリさせられた。 ただ、私はマニーさんと岡本カップルも好きでした。