トニカクカワイイ

結構ニマニマしてしまう結婚ラブコメ

トニカクカワイイ 畑健二郎
吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)

『ハヤテのごとく!』畑健二郎先生の最新作。 「星空」と書いて「ナサ」と読む、全国模試1位で勉強ができる主人公がある雪の日に出会った謎の美少女・司に一目惚れしその場で告白するが、結果、返ってきたのは「結婚してくれたら、付き合ってあげる」だった。それから数年、彼女は探してもどこにも見つからず、学校も辞め仕事ばっかりするナサが18歳になったとき、彼女は家に訪れる。 運命的な出会いと結婚から始まるラブコメディというなかなか見ない形だ。 現代で圧倒的に多いのは恋愛結婚。 出会って、関係性を築いて、分かり合い、結婚する。 しかし、かつてはお見合い結婚が主流だった。 まず結婚し、お互い徐々に距離を縮め合う。 『トニカクカワイイ』はこれの合わせ技だ。 恋愛結婚の方が離婚率は高いらしい。 その理由としては、恋愛結婚だとまず好きになったらいいところしか見えない状態からスタートし、結婚しダメなところも露呈していきどんどん幻滅し印象はマイナスになっていく。 お見合い結婚だと、半ば強制的な結婚なので悪いところがあっても諦められるし、いいところがあればむしろラッキーで加点式だから基本的にプラスになっていくらしい。 となれば、この出会いは、きっといいとこどりに違いない。 運命的な出会いで一目惚れで恋をして、即結婚。 個人情報すら分からない探り探りの状態からの結婚と恋愛の同時スタート。 ダメなところがあれば愛おしいし、いいところがあれば超ラッキーだ。 超加点方式、ずっとボーナスタイム。 そんな二人が見つ合って顔を赤らめている様子はたまらなくニマニマしてしまうのだ。 それだけだと少し物足りなく感じてしまうかもしれないが、1話目からどうやら司ちゃんが普通の人間じゃない様子が描かれる。 それがいい。 でも、主人公のナサは恋は盲目状態なので気づいていない。 司ちゃんの見た目にそぐわず大人っぽい様子、よく画面に入り込む月、言葉遣い、知恵。 そういうことなのかなー。と思いを巡らせている隙をついてイチャイチャしてくるのでニマニマしてしまう。 伏線や裏設定らしきものを小出しにしてくるのでそれも楽しみだし、二人の生活が上手くいってくれと願ってもしまうし、それとは関係なくいろんな引き出しから小ネタを放り込んでくるので楽しい。 今後もゆったり構えて読んでいこうと思う。

シャーマンキング

20年経っても続きが気になる

シャーマンキング 武井宏之
名無し

幼少期にシャーマンキングの世界観にやられてしまった人は多数いるはず… 個性的なキャラにオーバーソウルという中2心くすぐるシステム。 後半につれて物語が複雑になっていく中、そんなことも気にせず夢中になって読んでいました。 しかし、打ち切りにより不完全燃焼な最終話。おいおい。そんなのありかよと。どうなったんだよ!ハオは!!!と心で叫びました。 そんな私を救うかのように、完全版による発売に伴う大幅な加筆。 コミックスでいうなら2巻分くらいの加筆。 おいおいと涙を流しながら本来の最終話を読み終えました。 シャーマンキングに関しては、これでスッキリしたなあと思っていると新作のニュースが!なんと!葉の息子の話! これは読むしかない!しかし、今回もどうなるか分からないぞ…期待しないぞ…と思いながら読む、読む、読む。 これが面白い! 続き物としても作品としても面白い! こっちの物語もどうなっていく…!? と今後の展開にワクワクしていると! キタァ!廃刊による打ち切り!!! なんてこった!これからだろ!!!ってタイミングで。 再開を祈ることしかできない… はあ…と思っていると!!!! シャーマンキング20周年記念として、出版社を変えて!新作の連載が開始するというニュースが!!!! だよなあ!? みんな続き気になってんだよな!? だから、こんな二転三転しても世に出続けるんだよな!? とアツい気持ちになりました。 みんな待ってる新作。ほんとにたのしみです。 その前に改めて、シャーマンキング読んでみてはいかがでしょ!