囚われた秘書 (単話)
その仕事の待遇はこの上ないものだった。高給、住居提供…しかもそこはロンドンのオフィスビルの最上階のペントハウス。「シェアするのはキッチンぐらいだから顔を合わすことはめったにないだろう」「は?」…ということは…。かくして社長と秘書のビジネスライクな同居生活が始まったのだが、ある日1本の電話で仕事と生活の場所は一転する。「娘が退学させられた。ひき取って一緒に暮らさなければ…」そして、ふたりが向かったオックスフォードで待っていたのは…。
ガラスの心を抱いて (単話)
“華麗なる恋愛遍歴”“BFは一夜限定”メディアの作り上げたイメージとは裏腹、地味な毎日を送る人気モデルのアナ。けれど彼女を誤解し、あからさまな誘いをかけてくる男はあとを絶たない。ギリシャ有数の億万長者ダモン・コウヴァリスもそのひとり。にべもなく断るアナだったが、数日後、彼女はギリシャの男のプライドを甘く見ていたことを思い知らされる。ダモンとふたりのディナーを承諾しなければ、アナのかかわるチャリティ基金が存続の危機に陥るというのだ…!
ボスが誰かのものになる (単話)
ボスのランスが上院議員の娘と婚約!? 秘書のケイトは突然の知らせに打ちのめされた。5年間、献身的に尽くしてきたのに。いつか自分を好きになってくれたらと淡い期待を抱いていたけど、とうとうランスからは妹のようにしか扱ってもらえなかった。絶望して退職願を出したケイトだが、見かねた親友のアドバイスで、最後の望みを賭けセクシー美女に変身してみることに。するとランスにあからさまな変化が現れた! もしかしたらこの先予想外の展開が期待できるかも?
シークの拒絶 (単話)
ブラバンド国の王女エメリーヌは、自分と瓜ふたつの友人ハンナに数時間だけ入れ替わることをもちかけた。目的は恋人アレハンドロにある責任を取ってもらうため。しかしナイトクラブで出会えた彼に冷酷な仕打ちをうけ、傷つくエメリーヌに声をかけたのは、ハンナのボス、マキンだった。カダール国のシークである彼に、王女である私の正体を知られてはいけない――。彼は不機嫌な表情のまま鋭いまなざしでエメリーヌを見つめ、腕をとり強引に店からつれ去った…。
海運王に魅せられて (単話)
セリーナの一族、ルーヴァーディス家の宿敵、海運王のアリステデス・サラントスが父の告別式に現れた。ビジネスのためなら手段は選ばず、奪えるものは冷徹に奪いつくすと恐れられているサラントス。その彼が誰よりも悲しみに満ちた目をしているのはなぜ? セリーナは胸騒ぎを覚えた。それは葬儀のあと、彼に再会し、ふたりきりで熱く甘い2日間を過ごすことの予感だったのか、それとも置き去りにされ、彼の子供を身籠もることへの未来への恐れだったのか――。
意外なエピローグ (単話)
恋人を突然亡くしたリンダは、悲しみのあまり無謀なことを思いついた。子供が欲しい。できれば恋人に似た黒髪の。でなければ、この胸がはり裂けてしまう…。思いつめた彼女は兄に頼んで匿名の精子提供者を探してもらい、男児を出産した。――こうしてシングルマザーとして生きることになったリンダの前に、恋人候補が現れたのは1年半後。家事も育児も完璧にこなす兄の友人ニックだ。でも彼はリンダのことを「亡き恋人の子を産んだけなげな女性」と美化していて…?
ため息の十月 (単話)
宝石会社の重役秘書のライラは、ずっとボスのニックに片思いしていた。ボスと部下との関係で何かが起こるはずもなかったのに、ある日突然のニックからの口づけでふたりの関係は変わっていった。最初のキスは唇をかすめただけだったのに、抱擁は深まって…。けれどオフィスで情熱に身をまかせたあとのニックは冷たかった。「関係はつづけたいが、結婚する気はない」と。幼い頃、父親に捨てられた過去をもつライラの心は、その冷淡な言葉にひき裂かれて…。
キスで癒して (単話)
ニュースキャスターのサラが運転していた車が事故に巻き込まれた。混乱する現場で勇敢な男が現れ、サラは彼に見つめられた瞬間、キスをされていた!「何をしているの!」「人工呼吸さ」――そこでサラの記憶は途切れた…。その後、ふたりのキスシーンはニュースに取り上げられ、彼の正体は、謎の理由で引退した元F1チャンピオンのルークだと判明する。命のキスをされたサラはお礼が言いたくて彼を訪ねるが、そこで待っていたのは、傲慢なマスコミ嫌いのルークで…!?
情熱はほろ苦く (単話)
クレアは大胆な行動に出ようとしていた。いとこのデインに結婚を申し込もうとしているのだ。実はクレアは、幼少の時に義理の祖父にひき取られ、祖父の介護でこき使われていた。その祖父が亡くなり、莫大な遺産がクレアに残された。ただし、いとこの誰かと結婚しなくてはならないという条件がついていた。長年一緒に祖父に仕えていた老夫婦にはなにも遺されていない。なんとかこの老夫婦に報いたいクレアは、プレイボーイで有名なデインに結婚を申し込むが、彼の態度は!?
七日だけの恋人 (単話)
男爵の娘であるエラリーは、父親が遺した屋敷を維持するため改装し、宿にしていた。だけどこの週末は嫌悪感で気分が悪い。原因は、宿泊している大富豪でハンサムなラレンツ。彼は恋人らしき連れの女性をいとも冷淡にあしらい、あろうことかエラリーに誘いをかけてくるのだ。女性を軽々しく扱う姿は、まるで愛人と二重生活を送っていた不誠実な父のよう。父のせいで私は決して誰も愛さないと心に誓っている。ところがラレンツのある提案にエラリーの心は大きく揺れ…。
危険な同居人 (単話)
男嫌いの母親のせいで、男性を寄せつけない秘書のアレシアが、あるパーティーでゴージャスな男性トレントにアプローチされた。彼は情熱的に彼女を誘い、強引にアレシアの家までやって来た。すると彼を見た姉が、急にアレシアに泣きついてきた! なんと彼は姉の夫が勤める会社の社長。会社の金を着服した夫を見逃すよう、アレシアから頼んでほしいというのだ。果たして彼はすべてを水に流す代わりに条件を出した。それは、アレシアが彼の屋敷に住むことで――?
再会は甘美な誘惑 (単話)
フィービーは祖父の大統領選を前にスキャンダラスな過去を清算すべく、大学時代の恋人カーターのもとを訪れた。かつて無我夢中で愛しあっていたが、政界一族の令嬢とただの学生という立場の違いからふたりの関係には亀裂が入った。その頃、愛の証として無防備に撮った写真がマスコミに流れたら大変なことになる。再会した彼は別人のようにたくましく手練れた雰囲気になっていて愉快そうに言った。「僕とつきあってくれれば写真を渡すよ。デート1回につき1枚ずつだ」
心の灯りが消えても (単話)
最愛の人、ハドソンにプロポーズされたその夜、マリアンはある事情で彼の前から姿を消してしまう。2年後の今、心は痛むけれど写真家の助手として頑張っている。撮影で訪れたモロッコで、彼女はハドソンらしき人を見かけた。まさか?彼は、弁護士としてニューヨークで活躍しているはず。でも、この声は――やっぱり彼! だがハドソンの表情に2年前のやさしさはかけらもなく、マリアンは強引につれ出されてしまう。いったい何をするつもり? 恐怖がこみ上げるが。
伯爵の甘い罠 (単話)
ジャンニ・ベリーニはミーガンが住み込みの庭師頭として契約した老伯爵の息子だった。その老伯爵が数日前に亡くなり、ミーガンは庭園になどまったく興味のないジャンニから追い返されそうになる。この仕事を失うわけにはいかない。必死のミーガンは契約を強く主張する。すると、それまで冷たかったジャンニがあっさりと折れた。すべては気高く美しいミーガンを慰み者にするためだった!! 彼女はその罠にも気づかないまま、ジャンニの魅力のとりこにされてしまい……。
プロポーズは禁止 (単話)
仕事には超有能なマークは、恋愛についてはきわめてお粗末な男。無駄なほどセクシーな彼はベッドでのテクニックも並外れていて、どんな女性も夢中になる。それをすぐ恋と勘違いしてはプロポーズ、結婚直前でドタキャン、というプロセスを繰り返すことなんと5回! マークは今度こそまっとうな恋愛をしようと、新たなお相手チャーリーと初めてのデートに出かけた。しかし、彼女にひと目ぼれして有頂天のマークは、過ちを忘れ人生で6回目のプロポーズをしたのだった!
疑われた妻 (単話)
やっとあなたを忘れる決心がついた頃に現れるなんて! 3年前、私が身ごもったのは愛人の子だと非難した非情な男アンゴロス・コンスタンティン。身分違いの恋に周囲から誹謗中傷を受けても、私はあなたひとすじに愛したというのに。その時、運悪く息子のニッキーが駆け寄ってきた。アンゴロスは自分にそっくりな子供を見て凍りついた! そう、この子はまぎれもなくあなたの息子。なぜあの時信じてくれなかったの。今さらなんの目的で私に会いに来たというの――!!
王との愛なき結婚 (単話)
国王が急逝した環太平洋の小島ラヒリ王国。しきたりでは残された王妃ラニは、王の弟と結婚しなくてはならない。国王との結婚でさえ自分の意志を踏みにじられたものだったのに今度はその弟となんて…。義弟アルンはハリウッドで映画監督をしていてゴシップ誌をにぎわす世界的プレイボーイだ。急遽帰国した彼も乗り気でなく、冷たく罵られる。しかし、戯れにされた強引なキスはラニの身体を熱帯の暑さにも似た欲望で貫く。彼に言えない秘密をもったまま縁談は進み…!?
時間外の恋人 (単話)
社長レンツォに頼まれ、秘書フェイスは恋人の代役としてパーティーに同伴することに。彼は5つの世界タイトルをもつレーサーにしてバイク会社の経営者。そして、世間をにぎわすプレイボーイだ。地味な自分とはあまりにも不釣り合いだし、社交界なんて…人に注目されたくないのに。自信のもてない彼女が、彼につれて行かれたのは美容院にブティック。恋人のふりをするため、華やかに着飾ることになる。しかも、彼女の変身ぶりに興味をひいた彼に甘くキスをされて…!?
愛を知らないプリンス (単話)
ルイザが働くシドニーの農場に突然マリッツ国の皇太子ラウルがヘリで現れ、驚くべきことを伝える。アーディッサ公国の大公が亡くなり、後継者は孫娘にあたる彼女しかいなくなったというのだ。今すぐ帰国して王女の努めを果たせと命令されるが、駆け落ちした両親を見捨てた国になんて戻りたくない。拒否する彼女を脅し、農場一帯を買い取った彼によってルイザはつれ去られてしまう。しかも彼は「王位継承のため、我が花嫁として君を迎えに来たんだ」と言い…!?
愛は嘘とともに (単話)
リビーは母の死後、異父弟ジーノを育てながらイギリスの小さな村で細々と暮らしていた。そんなある日、尊大な男性ラウル・カルドゥッチが訪ねてくる。リビーを母親と誤解した彼によると――ジーノの父親は巨大企業の経営者だったが突然亡くなり、遺言によって莫大な財産が遺されたという。貧しい私が母ではなく姉だとわかれば弟とひき離されてしまう! 口をつぐむリビーはイタリアへとつれ去られてしまう。ラウルが彼女を誘惑し、遺産を狙っているのも知らぬまま。
招かれざるシンデレラ (単話)
雨の降る寒い夜、ベスはようやくイタリアのサルデーニャの古城に着いた。冷たく堅牢な城…城の主、銀行家のチェザリオ・ピラスもこんな冷たい人物かしら…。突然ロンドンからやって来たベスに、チェザリオは迷惑そうな顔を隠そうともしなかった。だがベスは彼の頬の傷と、どこか暗い陰の漂う端整な顔立ちに魅力を感じてしまう。いいえ、見とれている場合じゃないわ。ベスは腕のなかの赤ん坊を抱きなおした。「ここに来たのは、この赤ちゃんがあなたの子だからです」
愛を知らない恋人 (単話)
20歳になったミアは、伯母から実の父親がイギリスの大富豪オスカー・バルフォアだと知らされた。バルフォア家に身を寄せたミアに、上流階級の人々は冷たかった。父は娘の行く末を案じ、教育係としてギリシア人の富豪ニコスを指名する。しかしなぜかニコスはミアにつらく当たるばかり。ひどい仕打ちに耐えかねてミアがついに不満を爆発させると、ニコスはいきなり彼女の首筋をとらえ、息がかかるほど顔を寄せ、思わせぶりな熱いまなざしで射抜くように見つめてきて…!?
冷酷な彼の素顔 (単話)
秘書ルーシーのボスは世界的な貿易会社のCEOであるアリストテレス。女性との仲が長続きしないプレイボーイで、別れるときはいつも高額の贈り物をして冷たく切り捨てる。しかも、その手配さえルーシーの仕事だ。しかし、ある雨の日、彼に着替えを見られてしまい、ふたりの関係に変化が起きる。「地味な服装の下に、こんな魅力を隠していたとはな」甘く耳元で囁かれると机に押し倒され、熱いキスをされる。しかも翌日からふたりきりでアテネに出張することに…!?
王妃への階段 (単話)
校長が案内してきた客を見て、教師ジェスリンはひどくうろたえた。そこに立っていたのは別れた恋人で、今や砂漠の国王となったシャリフだった!! 「夏休みの間、僕の子供たちの家庭教師になってくれ」ジェスリンは胸が締めつけられた。身分違いの恋に耐えきれず私が身をひいたあと、彼は別の女性と結婚して子供を3人ももうけたのね。これ以上傷つくのはごめんだわ。彼女は申し出を断るが、シャリフは諦めない。その瞳には、昔と同じ危険な誘惑の光が宿っていた!!