ｒｅｔｏｕｒ―再生―
結婚式を間近に控えた新婦、ふたばに知らされた不治の病。それでも新郎の譲は、変わりない愛を誓ってくれた。しかし、幸せに向かうはずだった人生は急速に深い闇へ向かって、落ちてゆく―――しあわせとは、人生とは何か。本当の自分を見つめなおす物語。
ＭＹ ＢＯＹ ＦＲＩＥＮＤ ＭＹ ＬＩＴＴＬＥ ＢＲＯＴＨＥＲ
運動はからっきしの学年主席、小宮。今度の球技大会で、彼が選んだ種目は、バスケ。なりゆきでバスケ部の赤点一年生君、高幡の勉強を見てやる代わりにバスケを教えてもらうことになった小宮。憧れから始まった二人の青春は―――友情、青春、男子の揺れ動く心を描く短編集！
酒呑童子「太郎と鈴鹿の物語」
海に面した村で漁師として細々と生活をしていた太郎は、名主さまの娘・鈴鹿さまに思いを寄せていた。ある日、国主さまの元へ嫁がされる事になった鈴鹿を太郎は連れ出そうとしたが、二人は引き離された。鈴鹿は悲しみのあまり海に身投げをし、太郎もそれを追った。流れに流れ、腐敗した世の京都で茨木童子と出会い、太郎は鬼と呼ばれるようになる……。
正美くん 顔かくして！
10万円を受け取った代わりに、女子高の美術部でヌードモデルをやることになってしまった正美くん。しかも顔がダビデ像のイメージを崩すなどと、いちゃもんをつけられてしまい……。
やったぜ！墓場グループ
県立橘高校に転入してきた吉野差久楽。学校の裏門からバス通りの道までにある墓地にたむろするのは、墓場グループと呼ばれる学校の不良達。差久楽は転入初日から墓場グループにからまれてしまい、思いを寄せている吉川さんの前で恥ずかしい思いをしてしまい……?!
くりくり先生愛してる
保健の先生として中学校に赴任した栗林あき子。ついたあだ名は「くりくり先生」!!生徒の島、島田、島本の三人組「三島」たちにいたずらされる日々…。そんなくりくり先生にも恋の予感が…!?
レモネード色の未来～小児がんといわれて～
国立小児がん研究センター小児科に急患の子ども、秋奈がやってきた。不安とストレスで泣きそうな彼女にチャイルド・ライフ・スペシャリストの藤井が優しく丁寧に語りかける……。実話を基に病と闘う子供たちを支える大人達を描いた「レモネード色の未来」他「甘いお薬」「命の伝言」二編収録。
「きみはいい子～ＡＤＨＤといわれて～」
鈴木直美は落ち着きがない息子、拓哉を働きながら一人で育てていた。小学校に入ると忘れ物が頻発したり、ボヤ騒ぎを起こしたりなどトラブル続きで直美は心を擦り減らしていく……。実話を基に母とADHDを患った息子の八年間の戦いを描いた感動ノンフィクション。
余命半年の贈り物 愛する人へ遺した最後のプレゼント
大切な人を遺して先立つとしたら、あなたなら、なにを贈りますか――？余命６か月以内の診断で、契約している死亡保険金の一部を生前に受け取れるリビング・ニーズ。彼女から彼氏へ、母から娘へ、祖母から孫へそれぞれ渡された最後のプレゼントとは……？
