あらすじ

わたしはパパじゃない、鬼なんかじゃないもん! 父の実家に帰省し、ルーツを知っためぐみ。祖父は父以上に激しい暴力をふるっていた…。大好きな父と大嫌いな父の狭間で揺れ動き、それでも父に愛されたいと願うが、日常的なDVは幼い彼女の心を蝕んでいく。周囲から父に似ていると言われ動揺するが、気づけば父が乗り移ったかのように、次々と問題行動を起こすように…。お菓子を万引きしたり友達を殴ったり、凶暴性を増していくめぐみはついに…?
今日、パパに殺されます。 1巻

パパはキレると鬼になるの…。アラフォーの独身漫画家、めぐ美は、ある過去が原因で男を愛することができず、恋愛対象は女だ。心に棘のように刺さった記憶は今もめぐ美を苦しめ続ける。一家の団欒、すき焼きを囲んでの夕食。些細なことで激昂する父。煮えたぎる鍋をひっくり返し、大きな拳と硬い灰皿で、容赦なくめぐ美たちを殴り続けた。そして、ついには包丁まで持ち出して…? めぐ美にとって、家は安住の地ではなく、生きるか死ぬかの地獄だった。

今日、パパに殺されます。(2)

パパ、もうやめて… お願い…。突如、鬼のように激しい暴力をふるう父親に翻弄される、めぐ美と家族。だが、その暴力は身体的なものにとどまらない。ギャンブルにのめり込む父は度々母から金をせびり、子どものお年玉に手をつけ、ついには怪しい稼業にまで手を染めて…? 山のように積み上がっていくサラ金からの督促状。膨らむ借金に焦る母と父への反感を募らせる兄。一方、めぐ美は深夜、暴れた父が一人で泣いている姿を目撃するのだった…。

今日、パパに殺されます。(3)

わたしはパパじゃない、鬼なんかじゃないもん! 父の実家に帰省し、ルーツを知っためぐみ。祖父は父以上に激しい暴力をふるっていた…。大好きな父と大嫌いな父の狭間で揺れ動き、それでも父に愛されたいと願うが、日常的なDVは幼い彼女の心を蝕んでいく。周囲から父に似ていると言われ動揺するが、気づけば父が乗り移ったかのように、次々と問題行動を起こすように…。お菓子を万引きしたり友達を殴ったり、凶暴性を増していくめぐみはついに…?

今日、パパに殺されます。(4)

どんな子だったら殴られないの…? 父の激しいDVは加速していき、めぐみと兄はますます問題行動を繰り返すようになる。母の精神も限界を迎え、ついに両親は離婚。だが、15年近くに及んだ家庭内暴力が残した爪痕は深く、その後の家族の人生を蝕んでいく。兄は引きこもりになり、現在は行方知れずに。めぐみは20代後半まで荒れた日々を送り、温かい家族の団らんに憧れるも、どうしても男性を愛することができない。父の呪縛に苦しむめぐみを救ったのは…?