あらすじ
2020年初旬 実写映画化決定! 日本、そしてフィリピンで活躍しているアイドルたちが共演!! 1999年7月、世界滅亡の引き金は私と私の友人だった…。鬼才・ヒロタシンタロウの初単行本は、表題作『セイキマツブルー』では紙面でも青の世界を表現! そしてpixivで公開され話題となった『怪虫の夏』も収録。 【セイキマツブルー】 平凡な中学生活を送る女子中学生・高坂。ある日、ふとしたことからクラスメート・遠峰がいじめられている現場に居合わせてしまう。しかし彼女に見えたものは、いじめだけではなく奇妙な形をした怪獣・大王だった。自分は関わり合いになる必要はないと考えつつも、高坂はいじめを見逃すことができず、遠峰に救いの手を伸ばしていく…。成長していく恐怖の大王、そして二人の未来の先にあるのは…。 【怪虫の夏】 恋人の変わり果てた虫の姿にも関わらず、愛情を注ぎ続ける女子高生・かな子。元に戻す方法を探りながらも二人は愛を育んでいく。しかし徐々に心を失っていった恋人は、あることからかな子を裏切ってしまう…。
青の単色刷りで一見爽やかなのに物語の構成が巧みでかつずっしりとした重みのある「セイキマツブルー」、可愛らしい絵柄なのに読み進めるごとに背筋がゾワっとする「怪虫の夏」の2作収録。 表紙で騙され、導入の爽やかな雰囲気に騙され、物語に入り込んでしまったあとにとんでもない爆弾を放り込んでくる。しかもそれぞれの作品で違うタイプの怖さ。これはなかなかの怪作。