あらすじ田舎のチャラ男だった大地は都会から転校してきた地味な少女・笠森を笠モブとあだ名をつけバカにしていたが…!? モブ子とチャラ男2人だけの秘密のフェティシズムプレイ…「キミノカオリ」他、強烈な思春期のフェチエロス短編が入った俊英作家珠玉の1冊!
あらすじもなにも表紙がすべてを物語っている漫画です。全年齢向けですので直接的な露出や接触の描写はほぼなく、いわゆる「見えそうで見えない」をキープしながらも、それでも強烈に読んでてドキドキさせるおそるべき筆力でした。 とはいえただ官能的なだけの漫画ではありません。 都会に憧れオシャレに勤しむ田舎の少年は、東京から転校してきた冴えない少女に失望してしまいます。それがひょんな偶然から恥ずかしい秘密の性癖を共有する仲となってしまい、しだいに田舎者であるコンプレックスとドロドロに混ざり合って深みに嵌っていってしまいます。 ド変態どうしの彼らの気持ちは正直よくわかりませんが笑、背徳的で切なくてなぜだか胸が締め付けられます。 同時に収録されている2つの短編もなかなかに強烈ですので、全1巻ですが読み応えはあります。