あらすじ

温泉が湧き、冬ごもりの聖地となっているらしい町・ウタツにたどり着いたハカバ一行。家を修理するものの、壁材をケンタウロスに食べられてしまう…こんなんで魔界の冬が越せるのか!?
ヘテロゲニア リンギスティコ ~異種族言語学入門~(1)
怪我をした教授に代わり、魔界でモンスターとの言語的&非言語的コミュニケーションの調査を任されたハカバ君。ガイドのススキと共に魔界を旅をする、新人研究者の苦悩と日常を描いたモンスター研究コメディ!
ヘテロゲニア リンギスティコ ~異種族言語学入門~(2)
ある日突然、ハカバ達を訪問してきたミノタウロス。様々な種族と話せる彼は、なぜかハカバを観察し始めて…? 狩猟採集、ラミアやワーキャットとの交流(?)…未知なる種族達と魔界を集団移動する第2巻!?
ヘテロゲニア リンギスティコ ~異種族言語学入門~(3)
温泉が湧き、冬ごもりの聖地となっているらしい町・ウタツにたどり着いたハカバ一行。家を修理するものの、壁材をケンタウロスに食べられてしまう…こんなんで魔界の冬が越せるのか!?
ヘテロゲニア リンギスティコ ~異種族言語学入門~(4)
険しい雪山を越え、教授も訪れたという集落・ウタツに到着したハカバ一行。人間に似た見た目の人に出会ったり、暗闇の中で命がけの狩りをしたり、「分からない」をかみしめながら、少しずつ考えを巡らせてゆく。
ヘテロゲニア リンギスティコ ~異種族言語学入門~(5)
モウ達に加え、人間っぽいエンコバナやラミアと共に沿岸集落にたどり着いたハカバ。新しい土地で調査を始めるも、水中に住む、魚と全く区別がつかない住民たちによって海底洞窟へと連れていかれてしまう! 水中種族とコミュニケーションが取れず、脱出不可能な洞窟で死を意識し始めたハカバは、魚と住人の違いを見分け、コミュニケーションをとることができるのか…!?
しらずの遭難星

しらずの遭難星

あらゆる情報が共有され未知が失われた未来。全てがデータ上にある情報で判断される日々に耐えきれず、未知を探してブラックホールに飛び込んだジアが偶然に辿り着いたのは、データのない誰も知らない惑星で…。未知と既知が織りなす新感覚SFストーリー!!
いぬにほん印刷製版部

いぬにほん印刷製版部

紙の本が大好きな紙谷なほ子は念願の印刷会社に就職。社名はいぬにほん印刷。研修もなく、いきなり現場に配属され大わらわ。無責任納期で仕事を受ける営業、超暑がりの上司、長老と呼ばれるベテランらに囲まれて毎日残業中。
ふたりは牛頭馬頭!

ふたりは牛頭馬頭!

存在感が薄い真面目クズ系高校生・雛山サチは、ある日、出来心からシスターを尾行してしまう。そこに現れたクラスのメガネ美少女・寺和田さん扮する牛頭に「お前の前世は罪人、現世で獄卒として働け!」と脅されて…
残念博士

残念博士

車に轢かれそうになった女子高生が出会った白衣の美少女。その正体は、非科学的だが効果は抜群な発明を繰り出し、いずれ科学に叱られるであろう天才美少女博士だったのだ。そんな「目が死んでいる系」美少女博士と助手のメガネが贈る、ナンセンス博士ギャグ第1巻!
まなびやユーレイ

まなびやユーレイ

弱小塾の救世主は女子大生と幽霊!? ゆずは教師を目指す女子大生。そのためにバイト料は度外視して塾でアルバイト。ただ担当する生徒はみんな問題児!? そんな彼女の前に塾長の亡き娘がユーレイとなって出現。彼女のアドバイスとちゃちゃで塾を盛り上げようと頑張る毎日。瀬野反人が描くお仕事4コマ。
おばあちゃんとゲーム

おばあちゃんとゲーム

1990年代後半。10歳のしょーちゃんは、毎日プレステでゲーム三昧。ところがある日、おばあちゃんが近くに引っ越してくることに。孫可愛さに毎日遊びに来るおばあちゃんに閉口していたしょーちゃん。でもなんだかおばあちゃんがゲームに興味を示し始めて…!?登場ゲーム 幻想水滸伝・I.Q・俺の料理・アンジェリーク デュエット・SIDEWINDER2・ポポロクロイス物語
ヘテロゲニア リンギスティコ ~異種族言語学入門~
「異世界」や「グルメ」など、一言では括れない!
ヘテロゲニア リンギスティコ ~異種族言語学入門~ 瀬野反人
さいろく
さいろく
かつてファンタジー漫画なんてものは今ほど潤沢ではなく(いっても私が知ってるのはせいぜい30年ぐらいだけど)スニーカー文庫のロードス島戦記やフォーチュン・クエストを読みながら、出てくるモンスターやそれぞれの場面を想像で補っていた。 何十ページかに1枚あるかないかの挿絵だけでは世界観などわからないし、あくまで参考みたいなものでしかないため、リザードマンが硬いだなんて言われてみないとわからないものであった。 今はファンタジー漫画も超増えてるし、漫画雑誌を手に取ればわかりやすいRPG風世界が割と簡単に見られる。いい時代(たぶん)である。 なにしろ「ダンジョン飯」のような想像で補っていた部分に切り込む作品が徐々に頭角を現してきている。「葬送のフリーレン」なんかも角度は違えどそうだろう。 これらにより私達はより「ファンタジー(RPG風)世界ってきっとこう」という理解が深まり(実際に無いものへの理解は深まるとは違うかもしれないが)より一層ちょっと美しい視点で世界を覗くことが出来るようになってくるはずなのだ。 すごい例えが斜めに飛んでいくけど、FFとDQばっかりやってた人がワンダと巨像を初めてプレイした時、本当はこうなんだと衝撃を受けたはずだ。こんなに世界は広くって、遺跡はこんなに大きくて、人間はちっぽけだーと感動したはずなのだ。 それと同じように「気付かされる感動」がこの『ヘテロゲニア リンギスティコ』にはある。 なにせ言語だ!そこはきっと具現化して伝えるのがめちゃくちゃ難しい分野だろうよ、と思えるがあえてそこに切り込んでいき、見事に「なるほど…!」と読み手を唸らせているのだ。 ダンジョン飯やら異世界モノやらが好きな人たちにはもちろんのこと、若い世代・ガンダムより年上の世代がそれぞれこれを読んでどう感じてどう思うのか。 ぜひ時間のある時に、極力大きめの画面で読んで欲しい。 スマホではしっかり読むのにはあんまり適していないですから。