あらすじ

性という怪物との戦いの物語――。 “性的興奮”を引き金に、“リビド”と呼ばれる怪物に変異する謎の感染症を人々が恐れていたが…それは序章に過ぎなかった。人類の未来を救う鍵を握る高2の脇谷イサムは、自らが“被験者”となるよう、政府への協力を決意した。しかし、男性リビドと女性リビドが結合して生まれる両性具有(アンドロギュノス)の出現により、新人類による“世代交代”は急加速する!? “性”が消えた世界で、人類の生存競争が始まる…第5巻!!
リビドーズ(1)

性という怪物との戦いの物語――。 周囲から“脇役”と呼ばれ、目立つ所もない高2の脇谷イサム。密かに思いを寄せる幼馴染の初瀬に高校で再会したが、話かける事さえ出来ずにいた。更に、熱を入れる陸上でも、うだつが上がらず、バイトに明け暮れる日々。溜り続けるストレスと、持て余す際限なき性欲に悶々と過ごす中…“日常”が激変する事に――。

リビドーズ(2)

性という怪物との戦いの物語――。 “性的興奮”を引き金に全身が膨張し、怪物になってしまう謎の感染症が徐々に蔓延し始めた世界――。その“リビド”と呼ばれるウイルスに感染してしまった高2の脇谷イサムは、全身ではなく、右腕だけが膨張する特異な体質になってしまう。“性が人類を滅ぼそうとしている”新世代バトル漫画…第2巻。

リビドーズ(3)

性という怪物との戦いの物語――。 “性的興奮”を引き金に、“リビド”と呼ばれる怪物に変異する謎の感染症が蔓延し始めた世界――。感染したものの、全身ではなく、右腕だけが膨張する特異な体質になってしまった高2の脇谷イサム。そんなイサムにも彼女が出来る。しかし、喜びを噛み締める間も無く、彼女が大学見学で訪れた学園祭で、リビドが大量発生するパニックに巻き込まれてしまう。そこへ、イサムの他にも身体の一部が変異する「リビドーズ」と名乗る者たちが現れて…!? “性癖と性癖”がぶつかり合う新感覚の“性欲バトル”漫画…第3巻。

リビドーズ(4)

性という怪物との戦いの物語――。 “性的興奮”を引き金に、“リビド”と呼ばれる怪物に変異する謎の感染症が蔓延し始めた世界――。感染したものの、全身ではなく、右腕だけが膨張する特異な体質になってしまった高2の脇谷イサム。初めて出来た彼女が訪れた大学の学園祭で、彼女を守るため、イサムと同じく身体の一部が変異する「リビドーズ」と名乗る者たちとの死闘を繰り広げる!! しかし、“リビド”の出現は途中経過に過ぎず、人類の“世代交代”に向けて物語が動き出す…第4巻。

リビドーズ(5)

性という怪物との戦いの物語――。 “性的興奮”を引き金に、“リビド”と呼ばれる怪物に変異する謎の感染症を人々が恐れていたが…それは序章に過ぎなかった。人類の未来を救う鍵を握る高2の脇谷イサムは、自らが“被験者”となるよう、政府への協力を決意した。しかし、男性リビドと女性リビドが結合して生まれる両性具有(アンドロギュノス)の出現により、新人類による“世代交代”は急加速する!? “性”が消えた世界で、人類の生存競争が始まる…第5巻!!

リビドーズ(6)

性という怪物との戦いの物語――。 “勃ったら終わり”の謎の感染症が世界的に蔓延してから2年。日本では男・女が隔離され暮らし、出生率は0%。人々は主人公・イサムの犠牲により生み出された性的興奮を抑制する薬を服用し、怪物になるのを防いでいる。一方、イサムの彼女・初瀬など極一部の非感染者は孤島に送り込まれ、そこでは、“日本人絶滅保護法”の名の下、政府主導で人権を無視した、人工的に子供を作る計画が進行していた…!? 愛する女性を守る為…イサムは、“性癖”を力に変えて戦う異能力者・リビドーズ達と手を組み、政府軍との大戦争に挑む!!

リビドーズ(7)

性という怪物との戦いの物語――。 “勃ったら終わり”の謎の感染症が世界的に蔓延し、新人類・両性具有(アンドロギュノス)と人類の“世代交代”が進む世界。主人公・イサムの活躍により、性癖を異能力に変えて戦う“リビドーズ”たちの“血”が、新人類を倒す唯一の鍵を握る事が明らかに。その人類存続の希望を知る由もない政府は、人権を無視し、人工的に人間を作る計画を進行中…イサムたちは、それを食い止める事は出来るのか!? “愛”の肯定と否定の対立…“リビドーズvs政府軍”の激闘、クライマックス!!

リビドーズ

性と愛と

リビドーズ 笠原真樹
六文銭
六文銭

広告で大きなイチ◯ツみたいなのがまわってきて、矢も盾もたまらず読んでしまった作品。 全7巻読んで、当初想定していた以上に壮大なテーマだったなというのが率直な感想。 作者が『群青戦記』の人だと読んでから気づき、妙に納得した。 さてその内容ですが、 「リビド」と呼ばれる謎のウィルス?みたいなものに感染すると、異性に性的興奮を覚えると自身の欲望をコントロールできずに襲いかかり、粘膜経由から相手にも感染させる。 特に男性の場合は、体が膨張し(要はアレのように)、肉体的にも強靭な感じになる。 主人公もひょんなことで、バイトによくくる風俗嬢から感染してしまうが、他のリビド感染者と異なり、自我が一定保てて、肉体的にも常に変化しているわけではなく、ある程度制御がきく状態。 幼馴染で長年の思い人であった初瀬が、リビド感染者に襲われそうになったところ、リビド感染によって手にした力で助けることから物語は進む。 主人公と同じようにリビドの能力はあるが自我が保てている人も現れ、その能力を使って革命を起こそうとする集団が現れたりします。 彼らから勧誘的に主人公の力を求めてきたり、ないしは上述のように特別な肉体であるから「リビド」の抗体をつくるため、人類存亡のために国家に狙われたりする。 このあたりはパニックホラー系やディストピア系な物語では醍醐味ですよね。 主人公は、初瀬さんへの思いを武器に闘うわけですが・・・ この思いというのが、ただの性的なものなのか愛なのか?そんなことを終始考えている。 性的興奮しなければ強くなれず、強くなければ守れない。 本人を前に欲情などしていいのか、など葛藤しているわけです。 彼女への思いはピュアゆえに、苦悩も大きい。 読み進めていくうちに、自分自身 性は汚いもので、愛は綺麗なものと思い込んでいたけど、そもそも性と愛は切っても切れないものではないのか? とか、色々考えてしまいました。 ただ、そんな小難しい話よりも、登場人物は良い味だしているし(初瀬さんは天然で可愛いし、クセのあるキャラたちは皆信念があって愛着もてる。AV監督の人とか)パニックホラー的な、パンデミックな状況下のバトル漫画として十分面白いので、この手のジャンルが好きな人にはオススメできる作品だと思います。 裏にありそうな、性と愛とかいう壮大なテーマはスパイス的に楽しんでいただければと。

リビドーズ

ヤンジャンの新連載でいま一番楽しみ

リビドーズ 笠原真樹
吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)

絵に見覚えあると思ったら「群青戦記」の人か! この新連載は、ちょっと面白そうな設定。 「その病気」に感染した状態で男の性器が興奮状態になってしまったら発症・変異してしまい、全身が勃起時のように血管が浮き出て膨張し近くにいる異性に襲い掛かるというおそろしい症状だ。 その病気は少しずつ社会に蔓延しつつある。 バイト先のコンビニに店長、常連客の風俗嬢、クラスメイト・・。 そして、主人公。 主人公は奇跡的に感染をコントロールできるのか、どうか。 今後の展開としてはゾンビ的なパンデミックパニックものの方向へ進むとは思うんだけど、主人公はある事情から性的なことに嫌悪感も抱いている。 もしかしたら、そこが鍵になってくるのかもしれない。 主人公は病気の力を利用し好きなあの子の救世主になることができるのか・・! この病気を抱えたまま、ヒロインとイイ感じになってもセックスはもちろん、キスすらできないジレンマと戦うことになるだろう。 感染が拡大し社会が崩壊したあと、グループに分かれ生活し始めた時に主人公は感染しながらも自我を保つ異質な存在として迫害されるのか、英雄視されるのか。 感染したと誰にも言えないときに、きっとあの親友が助けになるんだろう。 陸上をやっていた経験も生きるかもしれない。 どういう方向に展開していくのか楽しみでならない! 誰しもが内に抱えている性という怪物を本当に怪物として描くこの作品。 序盤で、日常の理不尽さ、どうしようもなさを丁寧に、リアルに描写することで巻き起こる異常事態がより際立って見えてくる。 ここ最近のヤングジャンプの新連載攻勢の中では一番期待している。