あらすじ

あの〈巨人〉を倒す… 私の世界を守るため。「私は、選ばれし〈巨人殺し〉」…そう信じ込んで、自分の殻に閉じこもっていたバーバラ。同じ学校に通うソフィアはそんな彼女に手を差し伸べ、束の間二人のあいだに友情が芽生えた。しかしそれでも、孤立を深めてゆくバーバラ…。ソフィアとも仲違いし、絶望の淵にたったバーバラの前に、ついに〈巨人〉が現れる。彼女が立ち向かうべき〈巨人〉、その正体とはいったい…? 2008~2009年に全米で刊行され話題となり、外務省主催・第5回国際漫画賞では最優秀賞受賞を獲得(2012年)、待望の邦訳版刊行!
I KILL GIANTS
あの〈巨人〉を倒す… 私の世界を守るため。「私は、選ばれし〈巨人殺し〉」…そう信じ込んで、自分の殻に閉じこもっていたバーバラ。同じ学校に通うソフィアはそんな彼女に手を差し伸べ、束の間二人のあいだに友情が芽生えた。しかしそれでも、孤立を深めてゆくバーバラ…。ソフィアとも仲違いし、絶望の淵にたったバーバラの前に、ついに〈巨人〉が現れる。彼女が立ち向かうべき〈巨人〉、その正体とはいったい…? 2008~2009年に全米で刊行され話題となり、外務省主催・第5回国際漫画賞では最優秀賞受賞を獲得(2012年)、待望の邦訳版刊行!
ヘンシン

ヘンシン

田舎から出てきた女の子。姿の見えない猫。フシギな力を持った少年。長年の友情。真冬に思い出す、真夏の記憶。僕を誘う、真夜中の踊り子――東京のどこかで起きている、小さな出来事。でも、たいせつな出来事。たいせつな人。たいせつな言葉。たいせつな思い出。そんな宝石みたいなモノをひとつひとつ丁寧に作品に仕立て上げた短編集。
スパイダーマン/デッドプール

スパイダーマン/デッドプール

スパイダーマンとデッドプールのチームアップ誌、ついに創刊! 待望の競演がついに始まる……まずはその前に、彼ら凸凹コンビの過去のブロマンスを読んでおこう! コミック(と時間旅行)の魔法によって、ウェイド・ウィルソンは若き日のピーター・パーカーの代理を務めることに。親しき隣人スパイディと反社会的な問題児デップーは殴り合いに飽き足らず、“お前のママ”ジョークでも対決する。 さらに、デッドプールの長年の夢が叶う日がやって来た! 自分の赤と黒の臭いスーツと、スパイダーマンのアカと青のスーツを交換できるなんて!『ケーブル&デッドプール』のスパイダーマン登場回や、“レディースティルトマン”も現れる『アメイジング・スパイダーマン』など、二人の競演が楽しめる未邦訳作品5編を収録。 ●収録作品●”DEADPOOL” #11 (1997)”CABLE & DEADPOOL” #24 (2004)”AMAZING SPIDER-MAN” #611 (1999)”AVENGING SPIDER-MAN” #12-13 (2011)”DEADPOOL ANNUAL” #2 (2012)
アイアンマン:エンター・ザ・マンダリン

アイアンマン:エンター・ザ・マンダリン

10のリングからもたらされる強大な力を武器に、アイアンマンを苦しめるマンダリン。1964年に刊行された『テイルズ・オブ・サスペンス』#50での初登場、そしてアイアンマンとマンダリンの初対決エピソードを現代的な視点で描き直した秀作を初邦訳! その力の秘密や深遠なる野望、そしてアイアンマンとの長きにわたる因縁の理由が本書で明らかに! アイアンマン最大の戦いは、ここから始まる!!●収録作品●『IRON MAN: ENTER THE MANDARIN』 #1-6(c)2021 MARVEL
I KILL GIANTS
「巨人を殺す」と決めた少女の話
I KILL GIANTS ケンニイムラ ジョーケリー 柳亨英
ANAGUMA
ANAGUMA
ロングアイランドに暮らすバーバラはクラスでも浮いていて、家族とも良好な関係を築けていない小学生。その原因は彼女の言動にあります。バーバラの生きる目的はひとつ。「巨人を殺す」こと。 「中二病女子の成長物語」というコピーが付いていたようですが、バーバラの行動はたしかに「中二病」的です。自分がもし多感な時期に『進撃の巨人』にドハマリしていたら…とか想像してしまった。 誰にも理解されないからと自分の世界に閉じこもり、どこか他者を見下しているかのように振る舞い、挙げ句唯一の友人ソフィアも傷つけてしまいます。はっきり言ってバーバラは感じの良いキャラクターではありません。 「一体この子は何と戦っているつもりなんだ…」と冷めた気持ちで作中の人物と一緒にため息吐いちゃうこともあるかもしれません。 ところが、彼女が殺そうとしている「巨人」の正体が明らかになった瞬間、一気に空気が変わります。これまでバーバラにしか見えていなかった巨人や、妖精の世界の真実が理解できてしまったとき、彼女に抱いていた印象は180度変わるはず。 誰もがどこかで味わったことのある青春の辛さが滲んでくる、苦みに満ちた作品なのは間違いないと思います。それでも読み終えた頃にはフッと優しい気持ちになれる、素敵な作品です。ドンデン返しと爽やかなエンディングを読んで味わってほしいです。