あらすじ
あたしとセンセイは夜のデートを繰り返すの。あの日、センセイが“理想の恋人になる”って言ってくれたから。日光に当たることが許されない少女・明星橋透花と女医・月州有樹の切なくも甘酸っぱい恋の物語。
あたしとセンセイは夜のデートを繰り返すの。あの日、センセイが“理想の恋人になる”って言ってくれたから。日光に当たることが許されない少女・明星橋透花と女医・月州有樹の切なくも甘酸っぱい恋の物語。
あたしとセンセイは夜のデートを繰り返すの。あの日、センセイが“理想の恋人になる”って言ってくれたから。日光に当たることが許されない少女・明星橋透花と女医・月州有樹の切なくも甘酸っぱい恋の物語。
治る見込みの無い難病で陽の光を浴びることの出来ない少女は、人生に絶望し、命を断とうとする。彼女を救ったのは、一人の女性研修医の提案……「お試し恋愛」だった。 興味本位で始まった、夜のデート。少女は11の約束を課して、研修医を試すが、研修医のひたむきさに次第に心動かされ……。 ♡♡♡♡♡ 11話の各話で「11の約束」を一つずつ紹介しながら、二人が恋人の真似事をしながら次第にその気になっていく様子が描かれる。 しっかりしているようで世間知らずの少女は、研修医をあれこれ振り回す。それを受け止める研修医はどこか頼りないが、それでも少女の為に懸命だ。 病院の個室でしっかりした、少し気難しい子供として過ごしていた少女が、研修医の懸命さに安心し、甘えたりする一方、不安や嫉妬の感情を知る……つまりは恋心を知る、その過程が甘やかで、闇の中での逢瀬の「秘密」感と相まってドキドキする。 院内学級があるほどの大病院ですら治療できない難病に、深く絶望した少女の魂を前向きに「生かす」為に必要だったのは、頼りない研修医の強い願いだった。2巻の最後で、少女にかけられた言葉に込められたその願いに、一気に涙腺が緩む。是非、その言葉まで読んでみていただきたい。