あらすじ

『ヘルプマン!!』の新シリーズ。主人公はことぶき新聞の生活記者鯱浜良平。介護予防が新しい切り口になると上司に相談するも、古いテーマと一蹴される。骨のある記事を書いて社会部行きの足がかりにしたいが、 素人 丸出しで前に進めない……。
ヘルプマン!! 取材記(1)

『ヘルプマン!!』の新シリーズ。主人公はことぶき新聞の生活記者鯱浜良平。介護予防が新しい切り口になると上司に相談するも、古いテーマと一蹴される。骨のある記事を書いて社会部行きの足がかりにしたいが、 素人 丸出しで前に進めない……。

ヘルプマン!! 取材記(2)

ことぶき新聞生活部記者の鯱浜良平は新しい介護ビジネスの取材に飛び回っている。今回ぶち当たったテーマは「のりあいクルマ」。高齢者の夢をかなえる移動手段と事業を進める神崎仁や恩田百太郎と、白タク行為だと阻止する団体との板挟みに遭い……。

ヘルプマン!! 取材記(3)

主人公は思ったことをつい口にしてしまう、ことぶき新聞生活部記者の鯱浜良平。通称トドハマ。高齢者の生活の足となる「のりあいクルマ」サービスを巡り、タクシー協会長から問題を提起する記事を書くよう圧力をかけられるのだが……。

ヘルプマン!! 取材記(4)

世界中の話題をさらった「注文をまちがえる料理店」誕生ストーリーを漫画化。接客する人は全て“認知症を抱えた人たち”という環境の中で、“まちがえることを受け入れて、まちがえることを一緒に楽しむ”というコンセプトの中で起こる奇跡。テレビディレクターの小国士朗(おぐにしろう)は、グループホーム「株式会社大起エンゼルヘルプ」で、統括マネージャー・和田行男(わだゆきお)に取材。和田は小国たちに、昼食にハンバーグを用意していた。しかし、認知症の女性が給仕した料理は餃子だった。メニューと異なる料理にすぐに気付いた小国だったが、提供された料理はおいしく、さらに“間違っても誰も困ってない”ことで、認知症について一般的な知識程度だった小国は、認知症はモンスターではなく“同じ人間”だとあらためて感じ、ある企画をひらめく。それから数年後、「注文をまちがえる料理店」の企画は大成功を収めた。本作は、認知症の家族と、認知症の固定観念を覆そうとした運営者側が一つになるまでをつづった実話に基づいたフィクションストーリー!!

ヘルプマン!! 取材記(5)

「自分の力で、進学する」をスローガンに介護インターンシップ型自立支援プログラムを行う「ミライ塾」の塾長・奥平幹也は、苦学生だった自身の経験から、「卒業後に返済を残さない奨学金制度」を介護施設と連携する形で実現。ついに鈴木映司という1人の学生と出会う。在学中に介護の仕事で、毎月5万円の生活費を差し引いて、432万円を貯蓄可能な奥平のプログラムの本当の狙いは、“介護体験できることで人として大きく成長できる”こと。介護未経験の映司は、 親に迷惑をかけず社会貢献もできる「ミライ塾」を体験することに。しかし、入所者の一人から激昂され、さらに転倒事故につながる危険な状況に追い込まれる。心折れ“辞めたい”と思った映司に、施設長は初任者研修の時に学んだ3つのキーワードを思い出すようアドバイス。それこそが「ミライ塾」で学ぶ最大の利点だった――。「ミライ塾」の卒業生には、接遇などの経験を介護業界から学びホテル業界で活躍する者や、東京大学大学院に進学し、その後、特別養護老人ホームに就労した者など、塾生の躍進は続いている。

ヘルプマン!! 取材記(6)

ヘルプマン!!-取材記-6巻は、「介護現場1992」と「インフォーマルケア」の二部構成。第一部「介護現場1992」では、介護保険法が施行された2000年より8年前、老人保健法が改正された頃の体験を元に描かれたエピソード。大学で社会福祉士を目指す女子大生・八木裕子は、当時“措置制度”と呼ばれていた“地獄絵図”の介護現場を目の当たりにする。実習生の八木は、ひとり歩き続ける認知症の高齢者を寝かしつけるよう介護現場の職員から指示され、仕方なく老婆の部屋へ。その時、老婆と共に横になった八木に、コミュニケーション不能だと思い込んでいた老婆がすごく寂しい」と訴えかけてきた。この施設の夜勤は、その後、現場主義の教育者となる八木の貴重な原体験となった――。第二部は、「インフォーマルケア」という介護保険外サービスを提供する青年実業家のエピソード。“生活サポートもみじ”代表の岡林正樹。彼が提供するサービスを待つ高齢者は、若い頃から日本舞踊を習い、足腰が弱ってからも、思い出の着物を“虫干し”にすることが生き甲斐だった。しかし、介護保険サービスでは適応外の“虫干し”は我慢するしかなく、老いと共に、生きた証さえ失うしかなかった。そんな高齢者たちに岡林は、生活の質を向上させる有料サービスを提供していた。活きいきと生きるために必要不可欠な選択肢とは何かを問う!!