あらすじ大家代行の小学生・川久保かわせみは、家賃滞納を続ける喫茶店店主・三宅たたきを訪ね、下町の面影を愛する人々に出会う。レトロでオンボロな喫茶店から家賃は回収されるのか!? 少女達が珈琲と懐かしさをお届けします。
まず女の子がカワイイ。信じていい、大丈夫だこのマンガは。 むしろ「20代も後半になって美少女が喫茶店でキャッキャウフフするような作品を読もうという俺が大丈夫か?」という気持ちだったのですが、本作はその20代後半の「働く人間」にザックリと刺さります。 とはいえ序盤は入り込むまで正直時間がかかったし、兼業作家として活動する作者の念みたいなものがカワイイ女の子レイヤーを貫通して透けて見える瞬間もあります。 が、だからこそ届いてしまう。 喫茶店月の岬に集まった人たち(※みんなカワイイ)が 素直に自分の好きなものを、好きなひとたちとやっていこうとするまっすぐな気持ちが。 ただカワイイだけの作品ではない。 作者のまっすぐな思いがたっぷりと詰まった、信頼できるマンガです。