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学校の温室でバラを育てている伊藤倫章（いとうみちあき）。クラス委員の森井（もりい）は、授業になかなか来ない伊藤を呼びに伊藤の元へ。するとバラに囲まれる伊藤の絵に描いたような綺麗な光景に圧倒されてしまう。そんな伊藤にバラを一本もらった森井。自分に好意を持ってくれたわけではないけれど、森井はドキドキが止まらない……！　花が好きな超ロマンチストの美少年と、華やかさとは無縁の普通の女の子。交わらないはずの二人はバラの香りの中で恋をする……。タイトルは『秋なのに花ざかり』『３月生まれのハート』『ふたりのリブラの５日間』の３作を収録。

とある女の子は花屋のお兄さんに恋心を抱いていた。今日も花屋へ行ってみると、いつものお兄さんがいない!?　一方、花屋でバイトを始めた矢島俊喜（やじまとしき）は、店にやってきた美人の人妻に一目惚れ。落ちていた彼女のハンカチを拾って追いかけたけど、彼女のものじゃない？　また一方で、花屋のバイトをやめたばかりの青年、西山昇（にしやまのぼる）はいつも店に来てくれた女の子のことを今も気にしてした……。主人公は一人じゃない。花屋に通う少女、花屋のお兄さん、美人な人妻。それぞれのキャラがそれぞれの恋を描く、ちょっと不思議な物語。タイトルは『FLOWER SHOP BOYS』『カリスマと私』『SWEET COMPLEX』『卵の真ん中』の４作を収録。

両親の離婚がきっかけで、苦労して入った東京の有名中学から大阪の普通の中学へ転校してきた松井健気（まついたつき）。まったく環境の違う学校でイライラしていた健気が「東京へ帰ってやるぞー！」と叫ぶと、クラスでお嬢と呼ばれる女子生徒、上原るみか（うえはらるみか）が「わたしもつれてって」とお願いしてきた。そんなわけで東京へ逃げてきた二人。色んなトラブルに巻き込まれて苦労する二人だったが、るみかが急に健気に「手ェつないでもええ？」と言ってきて……。田舎の学校に転校してきた少年と、家族とうまくいかない少女。二人で東京へ逃げてきたけどトラブル続きで大変。二人のカケオチ（？）は果たして成功するのか!?

ツアーでパリ旅行に来た女子高生の街子（まちこ）。せっかく来たんだから金髪の美形の生産品と恋に落ちるぞ！　そんな思いで勝手な行動ばかりとり、添乗員のタムこと田村菊之介（たむらきくのすけ）を困らせる街子。香港ツアーでは、裏道で出会ったアイドルの美少年が突然の死を遂げ、幽霊になって街子のもとへ現れる。またハワイでは、タムの上司である木本さんが行方不明に。木本さんを探し、街子とタムは怪しげな儀式を行う現地の人たちに巻き込まれて――。恋したいに恋どころじゃない!?　お騒がせな旅行好き女子高生と、ちょっと地味だけど頼れる搭乗員。二人の恋を巡る旅物語！

陸上部の理歩（りほ）は走り高跳びのスランプに陥っていた。そんな時、転校生の近藤和臣（こんどうかずおみ）が現れる。「これ跳べたらオレと付き合てよ」と言い、彼は高いバーを軽々と飛び越える！　彼の才能をコーチに買われ、理歩とともに練習することに近藤。彼と触れ合うことで理歩の鬱々とした気持ちも晴れていく……。しかし近藤はある日を境に急に姿を消してしまう。彼はある秘密を抱えていた!?　陸上部でスランプ真っ只中の少女と、天才的な才能を持った転校生の、甘く切ない青春物語。

とある食堂の一人娘、優（まさる）には幼馴染の賢太郎（けんたろう）がいた。男勝りな優は賢太郎にサルと呼ばれ、まったく女の子扱いされない。ある日、曽司（そし）中学校の恒例行事である色男大賞にノミネートされた賢太郎。しかし彼を妨害する者が現れ、次々と危ない目に遭う二人。またある時はアイドルオタクの女の子、原（はら）このみの目を覚まさせてほしいと依頼されたり、横暴な校長代理が現れるといきなり厳しい校則を設けられ、優と賢太郎は校長代理に反発して暴動を起こす。少女というより少年らしい？　そんな優と幼馴染が色んな事件に立ち向かう、ドタバタラブコメディ！

初恋の相手は、写真の中の人だった。名前は友田聡二（ともだそうじ）、通称ともちゃん。彼がいるという高校へ進学した忍（しのぶ）だったが、忍の前に現れたともちゃんはなんだか暗くて前のイメージと違う……。軽音部のともちゃんだけど、最近は歌ってないみたい。そんなともちゃんはなんと、自分の代わりに忍をボーカルにしろと言ってきた。そして彼との歌の特訓することに。学校では有名ジャズピアニストのサラブレッド、聖（たかし）が転校してきた。忍の歌声に惚れたと言う彼は、いきなり忍に……。軽音部の憧れの先輩、そして忍に惚れた転校生。美しい音色の中で、忍の恋はいったいどうなる――!?

ミュージシャンの親を持つ高校生、比可里（なついひかり）。ある日訳あって比可里そっくりのいとこの男の子、比里（ひさと）と一緒に暮らすことになった。誰にでも愛想のいい比里だけど、比可里に対しては冷たくてすぐ意地悪をしてくる。どうやらそっちが比里の本性らしい。ただの猫かぶり？　不信感を募らせていた比可里は、ある日一冊のアルバムを発見する。それは恋人同士のメモリー写真。そこには比可里の父親と比里の母親が……。とんでもない疑惑を持つ猫かぶりのいとこ、比里とのちょっと危ないラブストーリー!?