あらすじ

あの女の人は海斗さんの恋人?――ふたりの情事を見てしまった千夜子は心の動揺を抑えきれず取りに行ったはずの忘れ物を忘れ、そのまま戻ってきてしまう。仕込みも失敗し父に怒られ気分はどん底に――。一方海斗は宗家へ足を運び決意を吐露するが、「所詮お前は卑しい女の血を引く人間なんだぞ」と罵られて…。宗家との縁を切りたいと願う海斗は千夜子に連絡をとり、とある告白をする――。
隠恋慕は茶室にて 第一話

和菓子職人の千夜子が向かう先はお得意様の沢城茶道教室。幼い頃に出会った名門一族の海斗に憧れを抱いていて――。ほんの少しでもそばにいたい一心でひたむきに努力をする。そんな千夜子に次第に心を奪われていく海斗だが、名家に生まれ落ちた宿命として勝手に決められた許婚が現れる。彼女もまた海斗の虜のひとり。豊満なカラダを自らひらき――。その頃、忘れものに気づいた千夜子は茶道教室へと戻るが妖しい声が聞こえてきて…!?

隠恋慕は茶室にて 第二話

あの女の人は海斗さんの恋人?――ふたりの情事を見てしまった千夜子は心の動揺を抑えきれず取りに行ったはずの忘れ物を忘れ、そのまま戻ってきてしまう。仕込みも失敗し父に怒られ気分はどん底に――。一方海斗は宗家へ足を運び決意を吐露するが、「所詮お前は卑しい女の血を引く人間なんだぞ」と罵られて…。宗家との縁を切りたいと願う海斗は千夜子に連絡をとり、とある告白をする――。

隠恋慕は茶室にて 第三話

「好き」と言われてから数日。海斗ときちんと向き合うべく、勇気を出し食事へ誘う千夜子。味を存分に堪能し、帰宅しようとすると強引に腕を引っ張られて…!?到着先にはホテルが。「もう我慢できない…!」「こんなに僕を受け入れて悦んでくれて…嬉しいよ…」以前とは異なり荒々しく抱く海斗。それすらも心地よく感じられ海斗への愛が更に積もっていく。でもなかなか言葉にできなくて――。そんな帰り道、千夜子を待っていたのは……。

隠恋慕は茶室にて 第四話

海斗との食事の帰り道、見知らぬ人に襲われ囚われの身となった千夜子。どうにか脱出しようと試みるも見つかってしまって…!?抵抗するも服を破られビデオカメラを突き付けられる。「さぁショーの始まりだ」「良い声で鳴けよ!」…イヤ、気持ち悪いのに声が…!その頃海斗は穂の香に呼び出され、千夜子に何かあったことを知る。激しく問い詰めるが詳しい場所はわからなくて…。町中を駆け巡り探す海斗。果たして無事見つけ出せるのか――。

隠恋慕は茶室にて 第五話

千夜子を助けに駆けつけてくれた海斗。しかし形勢は2vs1で不利な状況へと追い込まれていく。そんな彼を見ていられず、加勢しようとする千夜子だが――。「この先どんなことがあっても…離さないよ」「もう絶対に…!」甘さ残る身体を狂おしく抱く海斗。いくつもの絡まり合っていた糸がほどけ始め、ふたりの未来が開かれてゆく。「僕はもう迷いません」ふたりのその後のエピソードも満載!『隠恋慕は茶室にて』完結。