あらすじ

父が亡くなったため一洋が継いだ呉服屋の経営状態はかなり苦しく、葬儀の席にまで借金取りが乗り込んできてしまう。その荒っぽさにまったく抵抗できずにいると、見知らぬ男が現れて大金をはたいて助けてくれる。戸惑う一洋に、「今からお前は俺のものだ」と傲慢に言い放った男は、弔問客の前でいきなり濃厚な口づけを仕掛けてきて──!?
花嫁は涙に濡れる 上

父が亡くなったため一洋が継いだ呉服屋の経営状態はかなり苦しく、葬儀の席にまで借金取りが乗り込んできてしまう。その荒っぽさにまったく抵抗できずにいると、見知らぬ男が現れて大金をはたいて助けてくれる。戸惑う一洋に、「今からお前は俺のものだ」と傲慢に言い放った男は、弔問客の前でいきなり濃厚な口づけを仕掛けてきて──!?

花嫁は涙に濡れる 下

一洋は、昼夜問わず自分の身体を弄ぶ安城に憎しみを抱く。けれど、偶然覗き見た安城の儚い舞に導かれるように、幼い頃の大切な約束を思い出す。そして、優しかった昔の面影さえないその変貌ぶりに疑問を抱きはじめる。そんな中、幼なじみの颯太が調べていた安城の会社の不正がニュースで取り沙汰されて──!!