※本作は、「半蔵の門」(全19巻・スタジオ・シップ刊)を底本とした合冊版になります。信玄との約定に従い、今川氏真の居城・懸河(かけがわ)城へと兵を進める家康。だが、徳川、武田、今川、北条の四つ巴の状況の中では、いつ武田軍が自分たちを攻めてこないとも限らない。信玄は素ッ破の百舌を家康への刺客として放つが、それを察知した半蔵は辛くも百舌を倒し、家康も信玄との駆け引きを制して今川氏真を追放し、懸河城に入城。幼いころ今川氏の人質としえ過ごした思い出深い懸河城で束の間の休息とっていた家康だが、半蔵の父・浄閑入道によって、信玄が今川攻めに出陣する前に大量の黄金をある場所に隠したとの情報がもたらされ…。