あらすじある日突然【望んだ物が何でも手に入る】不思議な洋館に閉じ込められた高校生・レミと11名の男女。互いを【家族】と呼び合い、脱出まで仲良く暮らそうとする彼らだったが、一人また一人と何者かによって【家族】が殺されていく。あざ笑う真犯人。互いの猜疑心が頂点に達する中、タクトがついに館脱出の鍵にたどり着き…!? 全滅か生還か。そしてその先にあるものは!? 究極の飽和状態が生み出す、惨劇と絆の物語、ついに完結。
何でも欲しいものが手に入る、それは普通に考えたらとても幸せな事だろう。だからといってこの館に行きたいと思う人が果たしてどれほどいるだろうか?…少なくとも私は絶対にゴメンだ。物が満たされる事と心が満たされる事は決してイコールではないのだと改めて感じた。