あらすじ

中学二年生、道端たんぽぽ。幸せな毎日が続くことを信じ切っていた…。しかし、突如日常は崩壊した。「無作為選出対象者無視法」…通称“くにはちぶ”と呼ばれる法律の対象者に選ばれ、日本中全国民から“無視”をされることになったたんぽぽ。友達からも、家族からさえも……。戦慄のサバイバル・サスペンス開幕!!
くにはちぶ 1巻

中学二年生、道端たんぽぽ。幸せな毎日が続くことを信じ切っていた…。しかし、突如日常は崩壊した。「無作為選出対象者無視法」…通称“くにはちぶ”と呼ばれる法律の対象者に選ばれ、日本中全国民から“無視”をされることになったたんぽぽ。友達からも、家族からさえも……。戦慄のサバイバル・サスペンス開幕!!

くにはちぶ 2巻

【政府通知】彼女を”無視”出来なければ貴方は犯罪者です。「くにはちぶ」対象者に選ばれ日本国民全員から無視されることになった道端たんぽぽ。バスに乗ろうとしても待ってくれない。家族に「いってきます」を、友達に「おはよう」を言っても、返ってくる言葉はない。孤独の中、必死に学校に通うたんぽぽだったが、それを疎ましく思うクラスメイトがたんぽぽの親友・あざみを攻撃し始めてしまう―――。

くにはちぶ 3巻

全国民から“無視”をされることとなった【くにはちぶ】対象者道端たんぽぽ。それでも彼女は自分を密かに応援してくれる友のため、自分を導いてくれた先輩のため、卒業式に吹奏楽部として参加することを決意した。だが彼女を“無視”しなければならない部員とどうしても音が合わない…!果たして無事に先輩を送ることはできるのか!? 2018年最大の問題作第3弾!!

くにはちぶ 4巻

【くにはちぶ】対象者として日本全国民から“無視”をされている道端たんぽぽ。そんな彼女に怨嗟をぶつける人間が現れる。娘を失った怒りから、たんぽぽへと凶刃を向ける母親。たんぽぽは“くにはちぶ”から生まれた負の連鎖を止めることはできるのか?各所で話題騒然の問題作第4弾!!

くにはちぶ 5巻

突如現れた少女・華厳かざり。彼女は極端で過剰な正義を振りかざし学校の人間全員に登校しないように言いつけた。それに逆らって、登校していた犬走りんご。かざりはりんごを”敵”と認定し攻撃し始める。行き過ぎた彼女の正義が周りに刃を向ける!!衝撃の問題作第5弾!!

くにはちぶ 6巻

「手段は問わない。くにはちぶを学校に来れないようにしたら、一千万円」華厳かざりが校内放送で告げた”危険なゲーム”の開始。クラス中の人物が、学校中の人物が、悪意を、明確な害意をもってたんぽぽを傷つけに来る。はたして、たんぽぽは多くの悪意とどのように向き合うのか!? 戦慄のサバイバルサスペンス第6弾!!

くにはちぶ 7巻

かざりがはじめた“ゲーム”により、たんぽぽを攻撃する人たちは増えていく。だが、それに反発してあざみの…そしてたんぽぽの味方をする人間も現れる。心強く感じるたんぽぽたち。しかしそんな折、かざりの計略によりたんぽぽが誘拐されてしまう。暴走していく状況に終わりはくるのか?

くにはちぶ 8巻

「かざりちゃんは甘えているだけ」たんぽぽの言い放った言葉に反応し、自らの過去の罪を、想いを告白し始めたかざり。周りの人物たちはかざりにもうやめるよう懇願するが、それでも彼女の暴走は止まらない。彼女が最後にとった最悪で究極の選択肢が、すべての人間を傷つける。かざり編完結!! 恐怖のいじめサスペンス第8弾!

くにはちぶ 9巻

監督官ひがんに促され、自身の将来の夢――友達とケーキの食べ放題に行きたい、パンダを見に行きたい、将来は子供がたくさん欲しい――そんなささやかで幸せな願いを口にするたんぽぽ。しかし、それを聞いていたひがんは「あなたには何もない」と一蹴。[無作為選出対象者無視法]をめぐり、全く異なる立場で向かい合う対象者・たんぽぽと監督官・ひがん。そして、自殺した「前くにはち」対象者なずなの親友・ひなげしの心をつかむため、一世一代の勝負へと、たんぽぽは踏み込む。心をえぐるイジメサスペンス第9弾!!

くにはちぶ 10巻

“抱事件”――当時、18歳で無視法対象者であった抱友成が起こした首相殺害未遂事件。この事件は最終的に抱が殺害されることで幕を閉じた。殺したのは彼の同級生であった同じく18歳の少年・踏七五三男。現在、「くにはちぶ」監督官として、たんぽぽとその周囲を監視している彼と抱の間には何があったのか。封じられていた過去がついに明らかになる。社会派サバイバルサスペンス第10弾!!

くにはちぶ 11巻

かざりの母による放火で家を失い、たんぽぽを助けたために父と妹は逮捕されてしまった。居場所も、家族も、今度こそ本当にすべてを失ってしまった たんぽぽは失意の中、冬の町をさまよう。気力も体力もなくなり道に倒れた彼女は 何もかもを諦めようとするが…。その時、世界が変わった――。絶望に立ち向かう少女の物語、第11弾!!

くにはちぶ 12巻

幼いころから実の両親にネグレクトを受け続けていたあざみはそれを『普通』のことだと考え、自分が我慢をすれば全部が解決すると思い込んでいた。そんなあざみに対し「私に助けてと言って!」とたんぽぽは語り掛ける。たんぽぽはあざみを救い出すことができるのか? 国と、法律と、“無視”と… 孤独の中ずっと戦い続けてきた2人の少女は『普通』を『幸せ』を手にすることができるのか。『くにはちぶ』―――ついに堂々の完結!!