あらすじ【電子限定!描き下ろし見開き特典ペーパー収録】6人の少女たちが手に入れたのは、一丁の拳銃と5発の弾丸。それぞれが殺したい人間を思い浮かべる中、密かに自分を消したいと願っていた早坂は支配的な母親によって軟禁されてしまう…。そして銃を手に、ひとり知らない町へ赴く三好。すべては自分を捨てた父親を撃ち殺すために。掌のじゆうに、浮き彫りになっていく彼女たちの心は波打ち、ぶつかり、もつれ合い――? 大ボリュームの完結巻!
銃を拾った女子高生6人組。どうせなら1人1発殺したいやつを殺してしまおう。 わちゃわちゃコミカルな会話劇もありながら、ヒリヒリするストーリー。 上下2巻で終わってしまうのがもったいないけれど、この疾走感が心地よくもある。 女の子が6人もいたらキャラ被りが起こりそうなものなのに、6人全員ビジュアルも性格も全然違う。 記号化された可愛さや面白さがあるわけではなく、それぞれ弱さも賢さも愚かさも意地悪さも持っていて魅力的。 殺したくなるのも理解できるクソな大人もたくさんいるけれど、まともな大人もちゃんといるのがまたリアルでよい。 巻末のおまけ漫画も含めて非の打ち所がない面白さだった。岡村さんかっこよすぎる。