あらすじ

笑いと涙が交錯する。万感のラストへ!! 文学史を塗り替えた金字塔―― あの芥川賞受賞作を、原作者・又吉直樹氏のラブコールに応え、奇才・武富健治氏が本格漫画化。上下巻同時発売!! 芸歴だけが重なっていく、「スパークス」「あほんだら」二組の芸人コンビ。漠とした焦りに苛まれる中、季節は容赦なく巡ってゆく。そんな中、起死回生のチャンスとなる、大きなお笑いイベントに挑むことになるが!? 若さや真摯さを、有り余る純粋を、不器用な激しさを、隠し生きる術を知らない、ふたりの芸人の物語。十年にわたる彼らの日々、その果てにたどり着いた景色とは――!? ボーナストラックとして、武富健治氏×又吉直樹氏のスペシャル対談および、又吉氏が本作のために新規書き下ろしをした「あほんだら」の漫才ネタも完全収録!
火花(上)

あの芥川賞受賞作、奇才により完全漫画化! 文学史を塗り替えた金字塔―― あの芥川賞受賞作を、原作者・又吉直樹氏のラブコールに応え、奇才・武富健治氏が本格漫画化。上下巻同時発売!! 2000年代初頭、熱海での花火大会の夜… 売れない漫才コンビ「スパークス」の徳永は、芸人の先輩「あほんだら」の神谷と出会う。ひりひりするような神谷の生き方に触れた徳永は、弟子入りを志願。神谷の伝記を書くことを条件に、ふたりは師弟の杯を交わす。これは、有り余る純粋を抱え生きる、ふたりの芸人の十年にわたる物語である―― ボーナストラックとして、又吉直樹氏が本作のために新規書き下ろしをした「スパークス」「あほんだら」の漫才ネタも収録!

火花(下)

笑いと涙が交錯する。万感のラストへ!! 文学史を塗り替えた金字塔―― あの芥川賞受賞作を、原作者・又吉直樹氏のラブコールに応え、奇才・武富健治氏が本格漫画化。上下巻同時発売!! 芸歴だけが重なっていく、「スパークス」「あほんだら」二組の芸人コンビ。漠とした焦りに苛まれる中、季節は容赦なく巡ってゆく。そんな中、起死回生のチャンスとなる、大きなお笑いイベントに挑むことになるが!? 若さや真摯さを、有り余る純粋を、不器用な激しさを、隠し生きる術を知らない、ふたりの芸人の物語。十年にわたる彼らの日々、その果てにたどり着いた景色とは――!? ボーナストラックとして、武富健治氏×又吉直樹氏のスペシャル対談および、又吉氏が本作のために新規書き下ろしをした「あほんだら」の漫才ネタも完全収録!

火花

原作未読でも、お笑いファンでなくとも入り込める

火花 武富健治 又吉直樹
ひさぴよ
ひさぴよ

原作・又吉直樹氏の「火花」のコミカライズ作品。話題作だけど未読、という人は結構多いんじゃないでしょうか。私もその一人です。まず原作を誤解してた所があって、芸能に関心がある、お笑いファン向けの作品だと勝手に勘違いしてました。決してそんなことはなく、人間は誰しも漫才師である、という言葉の通り、お笑い好きに限らず広く開かれた物語でした。 読めば純粋に面白い作品で、作画の武富健治氏の絵の力によって、ページをめくる毎に物語に引き込まれていきます。原作未読ながら、小説とは別の魅力を存分に引き出されている…と思えてしまうほど、心に迫るものがあります。 芸人の現実を描く一方で、神谷のように才能がありながら、袋小路に向かってしまう人間に対して、厳しくも優しい眼差しを作品全体から感じました。 物語の中心人物である徳永か神谷、どちらに感情移入するかは読む人によって異なると思いますが、下巻で徳永が神谷に投げかけた一連の言葉がすべてのように自分には感じられました。 上下巻で長さも丁度良いです。原作未読でも、お笑いファンでなくてもおすすめです。