「逃げろ! 転んだ年寄りにかまわず逃げろ!」 東日本大震災…その時、その場には驚くべき「真実」があった――! 2011年3月11日、岩手県陸前高田市を大地震と、そして大津波が襲った――! 海から5キロも離れた街が壊滅してしまうということ、地震から数日経っても家族の安否も分からないということ…平和な日常からは想像もできない現実に襲われた時、人間はどうなってしまうのか!? ――表題作『壊滅、3.11大津波』。その他、38.9メートル、ビル10階分もの大津波が街を、人を、大切なすべてを飲み込んでしまった。その絶望に必死で立ち向かおうとする少年の姿を描く傑作!『東日本大震災と少年』収録。岩手在住作家が渾身の筆致で描くあの日のリアル!!