私の好きなひとは、姉の好きなひと。刑事をしている姉の同僚・厚人を好きになってしまった和希。親とそりが合わず家を出た自分に優しくしてくれた姉に幸せになって欲しくて、この気持ちはなくしてしまおうと思っていたけれど…。彼を愛しいと想う気持ちと、姉への罪悪感。ふたつの気持ちの間で揺れ動きながらも和希が選ぶ未来は――。
和希のスマホに突然かかってきた不審な電話…。姉の事故を起こした犯人かもしれないと思った和希は、厚人に相談をするけれど…。
身体を何度重ねていても、埋められない寂しさ。厚人がそばにいてくれるのは姉への罪滅ぼしだと思っているけど、自分のためじゃないことに傷ついて…。