あらすじ

西中島の母親はもともと女優で、本当は仕事を続けたかった。だけど西中島の父との結婚を許す条件として家庭に入るよう西中島祖父に命じられ、泣く泣く女優の道を諦めた。そして西中島が生まれた訳だが…西中島の母親は心を病み、息子を息子として認識できなくなっていた。
スウィートホームアローン 1巻
変な夢を見た。母が俺に、微笑みながら話しかけて来る。「隣にいる方を紹介してくれる?」隣に誰がいるって…誰!? 話は少し前に遡る。俺は文芸誌などを手がける中堅出版社の新人編集。そんな素人同然の俺が、突然、売れっ子作家の南方K太郎先生を担当することになってしまった。南方先生は俺と同い年の若手ながら大変気難しくて有名…。正直俺なんかに担当が務まるとは思えない。案の定、南方先生は俺が担当になったことに不満タラタラで、先行き不安だ。とにかくなんとか仲良くなろうとまずは二人で酒を酌み交わしていたら、だんだん先生の様子が…。気づいたら、俺と先生は裸で朝を迎えていた。これは…この先どうなってしまうのだろうか?
スウィートホームアローン 2巻
俺の最初の仕事は南方先生の恋人になることだった。でも、もちろんそれは本当の恋人になれという話ではない。恋人を紹介すると約束していた両親の手前、恋人のふりをしてほしいということだ。そんなことどう考えても編集の仕事の範疇ではないが……既成事実も作ってしまったし……断れない……。
スウィートホームアローン 3巻
「僕が息子さんの恋人です」言ってしまった……。なんだかなし崩し的にカミングアウトが成立してしまったが、南方先生のご両親には驚くほどスムーズに受け入れられ、これで当初の計画通りだとホッとしたのも束の間…何故か南方先生のご機嫌が……?
スウィートホームアローン 4巻
そうだ。俺のスランプは別に親のせいではないのだ。じゃあ何のせいかって言われると……。嫌な感じで酒が回って、つい西中島を電話で呼び出してしまった。そして何度目かの濃厚な情事。でも西中島も嫌だったら応じないよな…? あいつも俺に気があるってことで良いんだよな……?
スウィートホームアローン 5巻
なんなの…なんなのコレ……。西中島って一体…。みゆみゆが去った後、俺は西中島に何故彼女を拒否しなかったのか問い質したが、奴から返ってくる言葉の意味がまるで理解できない。西中島も俺がなんで怒っているのか理解していない。意思の疎通ができない! こいつ…どっかおかしいんじゃないか? それとも俺が…俺だけが西中島と相思相愛だと思っていたのか?
スウィートホームアローン 6巻
西中島の母親はもともと女優で、本当は仕事を続けたかった。だけど西中島の父との結婚を許す条件として家庭に入るよう西中島祖父に命じられ、泣く泣く女優の道を諦めた。そして西中島が生まれた訳だが…西中島の母親は心を病み、息子を息子として認識できなくなっていた。
スウィートホームアローン 7巻
「担当を降ろしていただきます」…だよな。そう言われると思ってた。だけど悪いけどこの作品は下げないし、テーマも変えない。作家としての俺が今出来る全てを、ここに込めたんだ。お前の事をわかりたくて、お前の話を書いたんだ。