あらすじ意識高い系の今どきの若手社員・桐谷は、日本全国を飛び回るビジネスマン。出張では常に上司で、飛行機・空港マニアの竹内課長が同行する。課長のいきすぎた趣味を、初めは煙たがっていた桐谷だったが、出張を重ねるごとに無意識に感化されていった。なんとか課長の呪縛から逃れ、オタクではない昔の自分を取り戻すべく大学の同窓会へと参加する桐谷。だが桐谷の「精神飛行高度」はもはや常人のはるか上を行っていたのだった。
エリート志向の若手社員が飛行機と空港が大好きな上司になぜか弟子として見出されてしまい、出張のたびに惜しみなく知識を与えられるので自分の意思に反してそのすじのエリートになっていってしまう…!というコメディです。 マニアックな地方空港をたくさん紹介してくれるので面白かったです。私の地元の小さな空港も登場していて「ここを取り上げてくれるなんてツウすぎる!でも本当にそこが魅力なんだよね!汲み取り方が上手いなー!」と思いました。 実は物語の後半から主人公のエリート志向社員が鉄道好きしかいない部署に移動するんです(笑)。そんな状況下での飛行訓練(どこの空港にも大体ある滑走路を模した観光スポットで自分を飛行機に見立ててフライトする真似をしろと上司に度々言われる)は胸が熱くなるものがありました…。