あらすじ

ハヴロック子爵グレゴリーは英国屈指の旧家の出身で、財産も充分にあり、見た目も悪くない。ロンドン社交界一の花婿候補として大勢の未婚女性たちから狙われている身だが、正直うんざりしていた。しかし、そんな彼が結婚しなくてはいけなくなってしまう。腹違いの妹を引き取るには、妻帯者であることが条件なのだ。グレゴリーは悪友たちと相談し、理想の花嫁を探す条件リストを作ることにした。そして、舞踏会をめぐり、条件ぴったりのメアリーを見つけだすが…!?
子爵の理想の花嫁選び 1

ハヴロック子爵グレゴリーは英国屈指の旧家の出身で、財産も充分にあり、見た目も悪くない。ロンドン社交界一の花婿候補として大勢の未婚女性たちから狙われている身だが、正直うんざりしていた。しかし、そんな彼が結婚しなくてはいけなくなってしまう。腹違いの妹を引き取るには、妻帯者であることが条件なのだ。グレゴリーは悪友たちと相談し、理想の花嫁を探す条件リストを作ることにした。そして、舞踏会をめぐり、条件ぴったりのメアリーを見つけだすが…!?

子爵の理想の花嫁選び 2

上流階級には属さず、身内がいない、10人並みの器量、貧乏、従順で慎み深く、結婚に愛情を求めず、低能ではない。そして何より大事なのは――子供が好きで優しいこと。それがグレゴリーが作った“理想の花嫁の条件”だった。まさにぴったりの花嫁エミリーを見つけだしてプロポーズ、わりきった結婚をする。そこまでは計算どおりのはずだったが、エミリーは予想外に頭がよく、魅力的で、真心をもっている女性だった。グレゴリーはしだいに良心の呵責にさいなまれて!?