あらすじ見ず知らずの男からのストーカー行為に怯える日高翠(みどり)。彼女は、ある絵画作品を目にすると、なぜか体調不良に襲われる現象にも悩まされていた。そんなある日、彼女は著名な画家・柴原によって地下室に監禁されてしまう。助けを求める電話を受けた精神科医・氷室レイカは監禁の現場へ向かい……。──氷室メンタルクリニックの女医・レイカが、現代の病と闇を鋭く読み解く。
怖いもの見たさで読み始めました。潜在的な性倒錯やネット依存症など、心の闇、人間の本質をあばくようなお話です。 氷室メンタルクリニック女医・レイカによる心理学や美術論などを交えた解説がなかなか面白いです。 ネット依存症編では、パソコン、インターネット用語がかなり古いなーと思う箇所もあるものの、相談内容はいまの時代にも当てはまる問題です。 途中、ちょっとグロテスクだったり痛々しいシーンもあるので、苦手な方は注意したほうがよさそうです。