大庭葉蔵は自分に似ている ホラー漫画の鬼才・伊藤潤二さん「人間失格」完結|好書好日
好書好日
お話を聞いた⼈ 昨年画業30周年を迎えた、ホラーマンガの第一人者・伊藤潤二さん。その最新作は文豪太宰治の代表作『人間失格』のマンガ化でした。他人の目をおそれ、懸命に「道化」を演じて生きる主人公・大庭葉蔵。太宰が追求した自意識の地獄が、ホラーテイストを盛りこんで傑作マンガとして蘇りました。7月30日、完結編となるコミックス第3巻が発売されるのに合わせ、伊藤さんにお話を聞きました。 ...
日本文学の不朽の名作『人間失格』をトップホラー漫画家の伊藤潤二氏が 独自の表現で捌きます。隣人の幸福が理解できない。なのに、隣人の目が 気になって仕方ない。そんな主人公・大葉葉蔵が必死で身につけたのが 道化だった。上京した葉蔵は堀木に誘われ、非合法活動に参加する。活動に疲れた葉蔵はある女給と出会うが…… 「世間と折り合いがうまくつかない」そんな読者に長く愛されてきた 名作を、伊藤潤二氏がホラーの要素を絶妙に取り入れ、構成した 衝撃作です。是非手にとってください。宜しくお願いいたします。