人間の弱さを徹底的に描いた衝撃作!!! 日本文学の不朽の名作『人間失格』をトップホラー漫画家の伊藤潤二氏が独自の表現で捌く衝撃作の単行本第2集です。人間の営みが理解できない。なのに、周りの人間の目が気になって仕方ない。そんな主人公・大葉葉蔵が必死で身につけたのは道化だった。上京後、地下活動に参加して疲弊し、カフェの女給と心中するも自分だけが助かってしまう。その後信頼の天才とでもいうべきヨシ子という女性と出会い結婚。小さな幸せを手に入れるが、それは決定的な自己崩壊の始まりであった…… 「世間と折り合いがうまくつかない」そんな読者に深く愛される名作に、強いインスピレーションを得た伊藤潤二氏。氏がホラーの要素を絶妙に取り入れ、構成した問題作です。どうぞ宜しくお願いいたします。
不朽の名作を鮮烈な恐怖描写で描く衝撃作。日本文学の不朽の名作『人間失格』をトップホラー漫画家の伊藤潤二氏が 独自の表現で捌く衝撃作の完結編・単行本第3集です。人間の営みが理解できない。なのに、周りの人間の目が気になって仕方ない。都会の生活の中で多少図太くなった葉蔵は自分に絶対の信頼を寄せるヨシ子と世帯を持った。しかし、ヨシ子の心と体が犯され、その苦しみから逃れるために、酒や麻薬の中毒となる。治療のために入院した病院で、奇蹟的な出会いが待ち受け…… 「世間と折り合いがうまくつかない」そんな読者に深く愛される名作に、強いインスピレーションを得た伊藤潤二氏。氏がホラーの要素を絶妙に取り入れ、人間の業を深く掘り下げた新たな衝撃作を紡ぎました。
人間失格と検索しただけでこんなにあるとは思いませんでしたがやはり伊藤潤二がどんぴしゃのようですね。内に秘めた、暗い人間らしい表情が、太宰治の作品には合っていると思います。 女がいなければ、もっとまともな生き方ができたのかな… ヘラヘラして、適当で、顔と言葉だけで女を好きなように利用してきた男なのに…読後は「かわいそうな人だったね…」という感想が出てしまう。このほっとけなさ、庇護欲を掻き立てる不安定感はやはり素晴らしいですね。