あらすじ元祖・歴女のヘッポコ・ラブコメディ。主人公:鞠手ノ公路 綾(30)。 職業:ミステリ作家。戦国・江戸オタク。好きな武将:直江兼続。『重版出来!』の松田奈緒子、幻の名作が完全版で待望の復刊。本編(15編)に加え、デビュー20周年を記念した2万字ロングインタビュー(前編)、下絵・予告カットなどたっぷり収録。綾と稲造、あの名(迷)カップルに再び逢える
歴史ミステリー作家の鞠手ノ公路綾(ペンネーム)は学生時代から美人で有名だったけど片思いしていた家庭教師の男とトラブルが起きてから恋愛を避けるように仕事と趣味(戦国・江戸オタク)に生きていた。しかし自分の小説の挿絵を描いている林稲造と出版社のパーティーで対面してから綾の運命が変わる。名前と絵柄のようにシブい爺さんが現れると思ったら稲造は超絶イケメンだったのだ。趣味も合うし会話も弾むけど過去のトラウマから「レタスバーガーください」のノリで「付き合ってください」って言われても信用できない。でも言いながら緊張して震えてるのを見つけて気づいたら「OK」をしていた…!他人からすればただの美男美女カップルなんですが恋愛に奥手だったり好みがシブかったり、綾の妹が心配しながら見守るスタイルで描かれてるのが面白いです。ユニークなキャラクターもどんどん登場するので飽きません。会社で厄介なオヤジ扱いをされていたけどサファリパークで人間の身代わりになったマルチーズの話に涙してから女子社員のアイドルになったお父さんのキャラが地味に好きでした。