あらすじ『重版出来!』の松田奈緒子、幻の名作が完全版で待望の復刊。愛と笑い、ときどき涙。戦国と江戸を愛する綾&稲造のファンタスティック恋愛絵巻!全3巻合本版では特典として「おまけマンガ」を収録!上巻…本編(15編)、デビュー20周年を記念した2万字ロングインタビュー(前編)、下絵・予告カット中巻…本編(19編)、デビュー20周年を記念した2万字ロングインタビュー(後編)、下絵・予告カット、武将チャート下巻…本編(17編)、新作描き下ろし、単行本未収録含む番外編(5編)
歴史ミステリー作家の鞠手ノ公路綾(ペンネーム)は学生時代から美人で有名だったけど片思いしていた家庭教師の男とトラブルが起きてから恋愛を避けるように仕事と趣味(戦国・江戸オタク)に生きていた。しかし自分の小説の挿絵を描いている林稲造と出版社のパーティーで対面してから綾の運命が変わる。名前と絵柄のようにシブい爺さんが現れると思ったら稲造は超絶イケメンだったのだ。趣味も合うし会話も弾むけど過去のトラウマから「レタスバーガーください」のノリで「付き合ってください」って言われても信用できない。でも言いながら緊張して震えてるのを見つけて気づいたら「OK」をしていた…!他人からすればただの美男美女カップルなんですが恋愛に奥手だったり好みがシブかったり、綾の妹が心配しながら見守るスタイルで描かれてるのが面白いです。ユニークなキャラクターもどんどん登場するので飽きません。会社で厄介なオヤジ扱いをされていたけどサファリパークで人間の身代わりになったマルチーズの話に涙してから女子社員のアイドルになったお父さんのキャラが地味に好きでした。