あらすじ不妊に悩む女性に義母から告げられた言葉。交通事故に遭った息子に対する、母親の過剰な思い。過労死の男性とその家族……かたちは違えども、それぞれの大切な愛。そして、生と死――見守るナース・早紀の思いも逡巡してしまう。末期ガンの老人を自殺から救った倉石も苦悩する。患者の苦しみ、そのいのちを預かる責任をすべて負わなければならないのだから――。