あらすじ

あれから8年…私だけが過去に取り残されたまま── お福の手により城を追われた蘭は、姿を消した家光を連れ戻す命を受け江戸に戻ってきた。再び警護を任された蘭は、家光の将軍宣下の帰路に何者かの襲撃を受ける。暗殺計画はまだ続いていた…現場に残されたのは? そして首謀者はまさかの…!? 女たちの乱世は第2章へ──
蘭と葵(1)

戦乱の世は終わりを迎えようとしているけれど女たちの戦いは終わらない── 祝言を抜け出し、世のため仕事に生きたいと願う、女忍び・服部蘭と実の母に疎まれ、何者かに命を狙われている、後の徳川家光こと竹千代。後継者争いの陰謀渦巻く江戸城で、出会うはずのなかったふたり。いつしか主従関係以上の気持ちが芽生え…?

蘭と葵(2)

あれから8年…私だけが過去に取り残されたまま── お福の手により城を追われた蘭は、姿を消した家光を連れ戻す命を受け江戸に戻ってきた。再び警護を任された蘭は、家光の将軍宣下の帰路に何者かの襲撃を受ける。暗殺計画はまだ続いていた…現場に残されたのは? そして首謀者はまさかの…!? 女たちの乱世は第2章へ──

蘭と葵(3)

私は信じない…林蔵が家光様の命を狙うなんて―― 家光の命を狙う刺客…その正体は蘭が過去に愛した男・林蔵だった。ふたりの男の間で揺れる蘭の未練が家光へ伝わり関係は複雑に。そして家光を狙いに来た林蔵にさらわれた蘭は…!? 蘭を取り巻く愛と戦いは新展開へ――

蘭と葵(4)

親子、兄弟、そして男女…取り巻く縁に蘭と家光はどう向き合う? 家光の異母兄弟・幸を守るため、高遠へ向かった蘭。はなればなれになり、自分の気持ちに気づいたことで家光への想いは今まで以上に高鳴っていた。しかし忍びの宿命に縛られる蘭に悪魔のささやきが…。

蘭と葵(5)

嬉しいのです 家光様とひとつになれたことが―― 許されざる蘭と家光将軍の秘めた恋路。ついに家光と一線を越えてしまった蘭に下った命は家光の妹・和子(まさこ)が嫁いだ後水尾(ごみずのお)天皇のご様子を窺うこと。その任務の中で蘭の身体に懐妊の兆候が…。蘭の先に待ち受けるは光か闇か、大波乱の第5巻。

蘭と葵(6)

やさしく、私を愛してください どうか、この快感を忘れないで―― 徳川家への激しい復讐心を持つ林蔵は家光への襲撃を失敗し、牢の中で息絶えてしまう。一方、蘭も家光との子が死んでしまい、絶望のどん底に。お福は蘭に執着する家光を見て徳川家の未来に不安を感じ、一計を案じる。それは蘭にとって衝撃過ぎる提案で…?

蘭と葵(7)

愛しいあの人のぬくもりを、顔を、私はもう思い出せない――― 「徳川の跡取りを残す。」江戸城を去った蘭の言葉を胸に、家光は跡取りを残そうとする。お万の方との出会いにより無事跡取りを残すことができた家光。しかし、老いて病床にふせた家光は蘭の顔も思い出せなくなっていた。悲劇の連続だった家光と蘭の恋物語。果たしてふたりを待ち受ける運命とは――?