あらすじ

戦後間もない新橋では闇市の縄張りをめぐって、昔から露天を仕切ってきた竹田組と華僑の新興勢力との争いが激化していた。一方、“般若の竹”こと竹田組組長・竹田重吉に惚れた“大学の政”こと東京大学の学生・堀田誠は盃をかわし子分となる。だがその矢先、以前から竹田のことが面白くなかった組の古参・“蛇の目の鉄”の裏切りにより、竹田は殺されてしまう。これを機に竹田組と華僑の全面戦争へ突入。親分の仇をとるため、政は鉄を斬りに向かう。宮本幹也の「残侠都市」をベースに描かれたピカレスクロマン。
闇市斬歌 1巻

戦後間もない新橋では闇市の縄張りをめぐって、昔から露天を仕切ってきた竹田組と華僑の新興勢力との争いが激化していた。一方、“般若の竹”こと竹田組組長・竹田重吉に惚れた“大学の政”こと東京大学の学生・堀田誠は盃をかわし子分となる。だがその矢先、以前から竹田のことが面白くなかった組の古参・“蛇の目の鉄”の裏切りにより、竹田は殺されてしまう。これを機に竹田組と華僑の全面戦争へ突入。親分の仇をとるため、政は鉄を斬りに向かう。宮本幹也の「残侠都市」をベースに描かれたピカレスクロマン。

闇市斬歌 2巻

“蛇の目の鉄”を斬った罪で警察に追われた政は、亡き竹田組長の妻・千代のはからいもあって新宿大浜組に身を隠すことになった。そして、以前知り合ったみどりと再会。お互いに好きあだった二人は結ばれるのだが…。ついに警察につかまった政は、4年の時を刑務所で過ごす。その間、千代やみどりは段々と姿を見せなくなっていた。そして、出所した政は衝撃の事実を知る。なんと自分が殺したはずの鉄が生きていて新橋を取り仕切っていたのだ。しかも千代が鉄によって殺されたことを知り、政は白鞘一本片手に鉄のもとへ向かう。