あらすじ

昭和16年12月8日、日本軍のハワイ真珠湾奇襲攻撃によって太平洋戦争の火蓋が切って落とされた。連合艦隊司令長官・山本五十六は、祖国防衛のため真珠湾奇襲攻撃に続く第二の秘策として、海軍にも属せず、尚且つ民間でもない航空隊をつくろうとしていた。それは、かつて日本海軍の大艦巨砲主義の軍部に反対し追放された六名の軍関係者の子供たちから成る、通称“子ムジナ隊”だった!
烈風(1)

昭和16年12月8日、日本軍のハワイ真珠湾奇襲攻撃によって太平洋戦争の火蓋が切って落とされた。連合艦隊司令長官・山本五十六は、祖国防衛のため真珠湾奇襲攻撃に続く第二の秘策として、海軍にも属せず、尚且つ民間でもない航空隊をつくろうとしていた。それは、かつて日本海軍の大艦巨砲主義の軍部に反対し追放された六名の軍関係者の子供たちから成る、通称“子ムジナ隊”だった!

烈風(2)

六人の天才少年飛行兵からなる“子ムジナ隊”は、大鷲元中佐の管轄化の下、ラバウル海軍基地航空隊に配属される。敵機を相手に生死を賭けた特訓に明け暮れる中、アメリカ留学時代の親友ジョン・ヘストン機と出会った大和五郎は、激しい空戦の末に南海に不時着。かろうじて命は助かるも、行方知れずとなってしまう。その後、南海沖で驚異のスピードで飛行する黒いゼロ戦が目撃されるようになる。

烈風(3)

ミッドウェー海戦で苦戦を強いられる中、謎の黒いゼロ戦が孤軍奮闘する。このゼロ戦を凌ぐといわれる黒いゼロ戦こそ、十七試艦上戦闘機「烈風」だった。だが、操る者の正体は依然として謎のまま…。そんな矢先、行方不明になっていた大和五郎が無事に帰還。六人揃った“子ムジナ隊”は、連合艦隊の主力に加勢するためガダルカナル島へ向かうが、そこには米艦隊の大群が待ち受けていた!

烈風(4)

ガダルカナル攻防戦に敗退した連合艦隊は、最後の大反撃に向けて空母からその艦載機のほとんどをラバウルの陸上基地へと大移動させる。一方、ラバウル近海の小島付近では、黒いゼロ戦が頻繁に目撃されるようになる。その数はついに七機となり、小島を秘密基地とする“子ムジナ隊”改め「烈風隊」がいよいよ始動する。日本の命運は彼らに託された!特別読切『激浪のリング』収録。