あらすじ

鉄格子のはまった空を眺めることが唯一の安息であるアウトサイダーたち……。その名も高きF県特別少年院。この息の詰まりそうな出口のない世界で生きる若者たちがいた。償うのは確かに自らが犯した罪ではあるが、あまりにも大きな不安や恐ろしいもの、絶望感と彼らは闘っていたのだ。ギリギリの『生』を生きる彼らは時に、死の影すらさす厳しい孤独とも対峙しなければならなかった――!
四角い青空 上巻

鉄格子のはまった空を眺めることが唯一の安息であるアウトサイダーたち……。その名も高きF県特別少年院。この息の詰まりそうな出口のない世界で生きる若者たちがいた。償うのは確かに自らが犯した罪ではあるが、あまりにも大きな不安や恐ろしいもの、絶望感と彼らは闘っていたのだ。ギリギリの『生』を生きる彼らは時に、死の影すらさす厳しい孤独とも対峙しなければならなかった――!

四角い青空 下巻

真実の叫びも、自由な世界を求める血みどろの戦いも、ここでは悲鳴にすぎなかった――。ネズミこと赤木忠は特別少年院の中にあっても、仲間思いの心優しい男だった。四角い小さな青空しか与えられていない彼ら……これは出口なき極限状態におかれた若者たちの、もっとも無頼で、優しく、かつ哀しい魂の告白の物語である!!