あらすじ

大国・晋の主家の力が衰え、六人の大夫が権力闘争を始めた五世紀の中国。才能ある予護は最初に大夫の一人・范氏に、次に中行氏に仕えたが、使い走り程度の役に嫌気がさし、六大夫で一番勢力のある智伯氏に仕官した。だが、智伯は権力欲が強く、評判の悪い男であった。その智伯に認められた予護は出世するが…。歴史の表舞台には登場しない人物を描いた歴史コミック!
史記列伝 1巻

大国・晋の主家の力が衰え、六人の大夫が権力闘争を始めた五世紀の中国。才能ある予護は最初に大夫の一人・范氏に、次に中行氏に仕えたが、使い走り程度の役に嫌気がさし、六大夫で一番勢力のある智伯氏に仕官した。だが、智伯は権力欲が強く、評判の悪い男であった。その智伯に認められた予護は出世するが…。歴史の表舞台には登場しない人物を描いた歴史コミック!

史記列伝 2巻

出世のためには上役でさえ平気で蹴落とす寧成。だが、朝廷は官僚の不正を暴く寧成の行いに喜び、次々と重い役目に就かせていった。軍司令官を経て、都で中尉に任命された寧成は辣腕をふるうが、その残酷さに皇族や高官たちは震えあがる。しかし、そんな寧成もついに…。

史記列伝

こころに響く教えの数々

史記列伝 横山光輝
酒チャビン
酒チャビン

史記にはメインのストーリーとなる「本紀」の他にも色々あって、こちらはその中で、本紀に描ききれなかった人物で特に取り上げたい者にスポットライトを当てる「列伝」というシリーズもののコミカライズです。 コミカライズ担当はお馴染みの横山先生に白羽の矢が立っています。 列伝とかいっても結局本紀では取り上げられなかった人たちなので、どうせ大したことないだろうと完全にナメていたのですが、面白い!! というか本紀にもゲスい人物とか道徳観ヤバめの人物とか大量に出てる中で、むしろ列伝で取り上げられている人物に素晴らしい方が多くないですか??話もすごく今読んでも「なるほど」「酒チャビンもかくありたい」と思わせるものが多く、善い価値観の普遍性を確認することができました。 「士は己を知るもののために死す」とか「法律によって指導し刑罰によって統治しようとすれば、民は少しでも抜け道を探そうとして恥を知らない。徳によって指導し礼によって統治すると恥じることを知り、正しい道をふみおこなう」などほんまにそうやねんな、とありがたく拝読しました。 勉強になりすぎて、明日から出世してしまうかもしれません。