あらすじ

満腹天(まんぷくてん)が同じ人に二度会う事はない。人と会う時は“死”を知らせる時だから。人生最後の飯を食わせる時だから。生きていくために飯を食べるのに満腹天の作る飯を食べることは“死”を意味する。矛盾を目の前にした時、魂はもっとも輝きはじめた――― 珠玉の短編集。
ぜつぼうごはん(1)

世界の人口は73億人を突破。世界中で一年間に1億3千万人が生まれ、6千万人が亡くなる。世界のどこで生きていようとも人間は必ず飯を食い、誰にでもいつかきっと人生最期の飯がある。死ぬ直前に食う飯を選べるとしたら、人はいったい何を選ぶのか。

ぜつぼうごはん(2)

満腹天(まんぷくてん)が同じ人に二度会う事はない。人と会う時は“死”を知らせる時だから。人生最後の飯を食わせる時だから。生きていくために飯を食べるのに満腹天の作る飯を食べることは“死”を意味する。矛盾を目の前にした時、魂はもっとも輝きはじめた――― 珠玉の短編集。