あらすじ京の都を目指し、破竹の勢いで西へ進出する武田軍は、徳川家康を一蹴。しかし、持病を抱える信玄は、志半ばで没する…。その後の武田家の行く末は果たして…。収録作「お急ぎあれや信玄殿(後編)」「悲風天目山」の2話を収録。
戦国屈指の人気武将である“武田信玄公”をタイトル通りに主役に置いての伝記、軍記ものです。 ストーリーは躑躅ヶ崎館、そして父親武田信虎との不和、追放劇からスタートしており、信玄ものとしてはデフォルトです。 信玄公の物語は実質三巻ほどで幕を閉じ、四巻は武田家凋落、他作品でいう“武田勝頼”の物語になっています。 このため巻のサブタイトル通りにほぼ史実の内容が描かれますが、やや駆け足気味な印象を受ける方も多いでしょう。 ハードボイルドな小池スタイルの信玄公は他作品と差別化しているゆえ、信玄公の生涯頁数にして1200頁ほどで描きあげたを作品です。