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岡崎京子のあの名作が、電子版となって登場!2ヶ月連続(7月末、8月末)リリース。著者の普遍的テーマ「BOY MEETS GIRL」を描いた傑作。88年に『平凡パンチ』に連載、89年『pink』に先立つこと約半年前に刊行された同名タイトルの新装版。フツーの処女ハルコが優等生なのに高校をドロップアウトした「プー」のケンイチにひと目惚れ。そのケンイチは不良女子高生にひと目惚れ。その間、売春斡旋小学生や生き霊ばあちゃんに憑依されるなどのエピソードが盛り込まれる。思春期ならではのモヤモヤや、鬱屈とした気持ちを抱えたハルコとケンイチ。二人が出逢い、すれ違い、そして・・・純愛だけどエッチで、切ないけどどこかおかしい、普通だけどヘンテコで、甘酸っぱくてまどろっこしい、ザ・ラブ・ストーリー。岡崎京子作品の、初期群から『pink』以降の作品群へ移行するまでの、まさに過渡期的作品。
今時こんなこと言うと古いって怒られそうですが少女漫画って「女の子の恋と成長の物語」じゃないですか。最近は違うかもしれないけど往年のテーマはそうですよね?「ジオラマボーイ☆パノラマガール」を読んだ時に「あっ!これめっちゃ少女漫画じゃん!」と思いました。まず主人公が地味で冴えない女の子なんです。岡崎京子もこんな普通の女の子を描くんだってビックリしました。しかも偶然出会った男の子に一目惚れするんです。でも彼には他に好きな人がいるし、久しぶりに再会したら自分のこと覚えてないしで散々なんです。そっからとりあえずヤっちゃうのは全然少女漫画らしくないけど、ヤっちゃってなんとなく一緒にいたらお互い本当に好きになってた…なんてのはリアルな普通の女の子の話として本当にありそうじゃないですか。無理やりだけど「女の子の恋と成長の物語」として当てはまってると思いませんか?