サーキットの狼スーパーワイド完全版第四巻「流石島レーススタート編」。A級ライセンスを取得した風吹裕也、そのデビュー戦となるのは谷田部が新設した瀬戸内海に浮かぶ流石島(さすがとう)サーキットと決まった。病に倒れた沖田の愛車フェラーリ・ディノをサーキット用にチューンナップしたディノR・Sを駆りテクニカルなサーキットに挑む。左近のポルシェ・カレラRSRターボ、イギリスでの修行から戻った隼人・ピーターソンのBMW・3.0CSL、若者たちに触発されて出場を決意した飛鳥のランボルギーニ・ミウラ、さらにはランボルギーニ・イオタを駆る潮来のオックス、フェラーリ・308GTBを駆る謎の美女フェラーリの女豹、屈指のドライバーが駆る最高のレーシングマシーンが、300km/hでうず潮バンクへと突入していく。
サーキットの狼スーパーワイド完全版第五巻「幻の多角形コーナリング編」。流石島レース中盤、風吹裕矢は慣性ドリフトを進化させついに「幻の多角形コーナーリング」を編み出す。一流中の一流レーサーのみがマスターしているというその技で、裕矢の駆るフェラーリ・ディノR.Sは次々に先行車をパスしていく。しかし、この技はハンドル操作を少しでもミスするとたちまちスピンという、危険な技でもあった。対して快調にトップを走るライバル早瀬左近は、天候の異変に気づき後続車とのタイム差を捨てレインタイヤへの交換に勝負を賭ける。長丁場で続発するマシントラブル、ドライバーの気力・体力は限界を超えますます荒れる流石島レース、いよいよ運命の後半戦に入った。
サーキットの狼スーパーワイド完全版第六巻「流石島レース決着編」。流石島レース後半戦。いちはやくレインタイヤを選択した、ポルシェ・カレラRSRターボの早瀬左近、フェラーリ308GTBを駆るフェラーリの女豹、非力ながらも健闘するロータス・ヨーロッパの鈴木サトルの三者が雨のレースでリードを奪う。続発するクラッシュの中、デ・トマソ・パンテーラを駆る四国の獅子の陰謀で、コース上に落石が引き起こされ、トップの早瀬から中段までが団子状態となり、さらにレースはヒートアップしていく。再びコースはドライとなり、ここであえてタイヤ無交換を選択したフェラーリの女豹は、風吹裕矢のフェラーリ・ディノR.S、ピーターソンのBMB・3.0CSLを抑え先頭に立つ。そして三台は運命のうず潮バンクへと飛び込んでいく。
サーキットの狼スーパーワイド完全版第七巻「ル・マン・インジャパン編」。F1日本グランプリ開催で沸き立つ日本のモータースポーツ界に、もう一つのビッグニュースがもたらされた。公道を閉鎖してグループ5(シルエットフォーミュラ)を中心としたビッグレースの開催が決定。ル・マン24時間レースを彷彿とさせるこのレースはいつしか「ル・マン・インジャパン」と呼ばれ、このレースでの上位6位まではヨーロッパ遠征が約束されるということもあり、国内のトップレーサーたちが目の色を変えて参加することとなった。風吹裕也は愛車ランチャ・ストラトスをシルエットフォーミュラに改造して参加することが決定。ライバル早瀬左近はヨーロッパのレースを席巻するポルシェ935-77ターボにて参戦。そしてかつてのライバルたちも続々と参戦し、ビッグレースの火ぶたが切られることとなった。
小さい頃に読んで衝撃を受けた作品です。 連載されていたのは昭和50年代頃で、まだカーレース系の漫画は少なかった。 この漫画のおかげでスポーツカーがめちゃくちゃ好きになりましたし、大人になったら漫画に登場するような車に絶対乗ってやろうと思ったものです。 ちなみに、池沢さとし先生は、車を描くのは凄く上手いのですが、、人物描写については好き嫌いが発生する作品かもしれません。