あらすじ

【どれほどすがっても俺は愛してもらえない──】疫病事件を首謀し囚われていたグリニッジが逃走した。そう知らされたセージは、報復を企てるであろう彼をおびき寄せるため青の宮殿で過ごすことになる。そんな時、侍女であるはずのルリになぜか青の羽根の模様があることに気付いてしまう。愕然とするセージ。ルリが青の姫であることを信じられず青の王に詰め寄るが、「ルリには近づくな」と冷たく突き放されてしまい…。【電子限定描き下ろし1P漫画付き!】
5人の王 1巻

神の血をひく“5人の王”が治める国、シェブロン。身寄りのないセージは、「星見」という神の力を持つ幼い妹を守るため、傲慢で冷酷な青の王・アジュールに身を捧げる。しかし、偶然出会った赤の王・ギュールズの優しさに癒され、淡い恋心を抱いてしまう。青の王の所有物であるセージの想いは許されるはずもなく、アジュールは嘲笑うかのように気持ちを弄び――。

5人の王 2

【冷たく青い瞳の王に抱かれ、少年はしるしを刻まれる――…】赤の王と引き裂かれたセージは失意のうちに声を失ってしまう。それをあざ笑うかのように弄び突き放す青の王・アジュール。彼への憎しみから、セージの秘めた神の血が目覚める――。それは、心の声を他人に伝える力と、声で人を操るという能力だった。力を制御できずアジュールに監禁されてしまうセージ。そして、妹が緑の王であることを告げられ――…!?

5人の王 3

【明かされる王の秘密。そして、運命が交差する―――!】「もう大切なひとは作らない」妹・ヒソクの死をきっかけに、緑の王を継承したセージは、王として生きることを決意する。新たに緑の宰相・グリニッジと出会い、他の王と共に慣れない政務を執り行うセージ。しかし、その矢先、夢の中で過去を見るようになってしまう。若い青の王、幼いルリとシアン、そしてもうひとり……。王たちの謎が解き明かされる、新章突入――。

5人の王 4

【「過去」がすべての鍵となる――】緑の王を継承したセージは、西方へ向かう途中で暴徒化した民に襲われかけ、青の王によって窮地を救われる。彼と行動を共にする最中、過去に『飛ぶ』ようになるセージ。そこで若き日の青の王に出会い、王たちの切ない真実を知ることに。そしてセージは「恋心」を自覚し、初めての「嫉妬」を覚え――。

5人の王 5

【彼の力は「未来」を変えるのか――】青の王への苦しい恋心から、宰相・グリニッジに縋ってしまったセージ。そんな中、暴動で傷を負いつつも過去へ飛んだセージは、青の王がソーサラーを「ヒソク」と呼ぶのを目撃して……!? 自身の力によりセージは何を知るのか。緑の王として何ができるのか――。いま、真実が解き明かされていく。

5人の王 6

【ついに明かされる『王の禁忌』】蔓延する疫病の原因を探るべく奔走するセージとウィロウ。しかし、疫病はある人物の策略によるものだった。危機的状況に陥ったセージは、さらに『過去』に飛び、先代の青の王・エールの死と『王の禁忌』の真相を知る。命をかけてでも守りたいという強い想いと悲しい事実にセージは――。

5人の王 7【描き下ろしイラスト付き電子限定版】

【あなたと出会わなければよかった――…】エールの最期の願いを叶えるため、みんなの記憶から彼の存在を消すセージ。そして『現在』へ戻り、事件の首謀者のグリニッジと対峙する。その時、窮地に立たされたセージを救ってくれたのは青の王だった。青の王はセージが過去の全てを知ったことを悟り、狂おしく口づける。その熱に喜びを覚えるセージだったが、ある想いから彼を拒み――。【電子限定の描き下ろしイラスト付き!!】

5人の王 8【電子限定描き下ろし漫画付き】

【この想いに嘘なんてつけない──】失った神の力を取り戻すため青の王に抱かれるセージ。最後になると分かっていても、想いを寄せる人との時間に幸せを感じていた。再び力を得たセージは『過去』へ。しかしヒソクを救うことができず、その無力さから戻った『現在』で神の力を暴走させてしまう。セージが知ったヒソクの秘密と本当の願いとは──。【電子限定描き下ろし1P漫画付き!】

5人の王 9【電子限定描き下ろし漫画付き】

【どれほどすがっても俺は愛してもらえない──】疫病事件を首謀し囚われていたグリニッジが逃走した。そう知らされたセージは、報復を企てるであろう彼をおびき寄せるため青の宮殿で過ごすことになる。そんな時、侍女であるはずのルリになぜか青の羽根の模様があることに気付いてしまう。愕然とするセージ。ルリが青の姫であることを信じられず青の王に詰め寄るが、「ルリには近づくな」と冷たく突き放されてしまい…。【電子限定描き下ろし1P漫画付き!】